再会
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魔王が懐かしい気配のする方へ歩いて行っている一方で、祥太の身に何か起きたと感じたフィーリア達が魔王の元に向かっていた。
「おっ近づいてきてるな。もうすぐ、会えるな。フィー」
その頃、フィーリア達は
「ちょっと、落ち着きなさい!フィーリア!」
「・・無理!」
皇が、先走るフィーリアを制止しようとするが聞く耳を持たず更にスピードを上げて先に行ってしまった。
「あの、バカ!立花くんの事になると視野が狭くなるんだから!」
そして、遂に再会した
「ショウタ!!」
フィーリアは、名前を呼ぶと
「おっやっぱりフィーだったか」
「・・・お父様?・・!!」
そして、フィーリアは魔王の背中にぐったりとした状態で背負われている祥太をみて
「・・・・ショウタを離せ!!」
フィーリアは、魔王に向かって魔法を放とうとした。普段のフィーリアだったらそんな事はせず、冷静に判断できていたはずだったのだが、焦りのせいで単純の思考しかできなくなっていた
魔法が、放たれる直前
「いたっ!」
フィーリアの頭に衝撃が走った。後ろを振り返ると、リーリャさんがデコピンをし終わった後の構えで立っていた
「少し、落ち着きなさい。フィー」
「・・・お母様!」
「周りをよく見て。冷静になりなさい」
「・・・えっ」
フィーリアは、そう言われ周りを見ると他のみんなが少し怒ったような顔でこっちを見ていることに気付いた
「・・あれ?」
「少しは、周りが見えるようになった?じゃあ、後ろに振り返ってみなさい」
リーリャさんにそう言われ、素直に振り返ると魔王と目が合い、祥太を見ると胸が上下に動いているのが見え、生きていることが分かった。
「・・・どういう事?」
「あなたの、早とちりよ。ガイは、もう正気に戻っているし運んできてくれたのよ。彼を」
そこで、自分が何をしようとしていたのかに気付いた。
「・・・ごめんなさい!」
フィーリアは、魔王ガイに謝りそして、皇たちにも謝った。
「まさか、フィーがここまで恋に盲目になるなんてね。一体誰に似たのかしら?」
「君に似たんだね」
「ガイ・・・お帰り」
「あぁ、ただいま。リーリャ」
感動の再会をしている所に水を差すように
「・・・お父様、ショウタを早く降ろして」
「フィーあなたね」
「フィーそれは、ないよ」
「ふふ、けどまぁフィーらしいっちゃらしいわね。ガイ、降ろしてあげて」
「あぁ」
ガイは、ゆっくりとショウタを地面に寝転がすとフィーリアはもちろんの事、他のみんなもショウタの元に向かった
「彼は、これだけの人に好かれているんだね」
ガイは、さっきの光景を思い出しながらそう言った
「なにかあったの?」
「後で、話すよ。それにしても、フィーのライバルは多そうだね」
ガイとリーリャさんは、ショウタの周りに集まるみんなをみて優しく笑った
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