ダンジョン脱出
アクセスありがとうございます!
次回から少し閑話が続くと思います
「・・・うそ。そっかこれは夢なんだ」
夢だと勝手に思い込んでるルシフェルのおでこにデコピンを当てると
「いたっ!あれ?痛いってことは・・・夢じゃない?」
「当たり前だ、バカ!」
ルシフェルが、現実だと認識すると目に涙を溜めてお礼を言いながら泣き出した。
「ありがっとう・・・本当に・・ありがとう」
落ち着いたルシフェルは未だに腕の中にいる事に気付いたのか、顔を赤くして降ろしてくれるよう頼んできた。
「もう落ち着いたか?」
「はい、お見苦しいところを見せました」
「・・・いいものを見た」
「ひゃっ!」
いつの間にか近くに来ていた、フィーリアがルシフェルの後ろから話しかけ可愛い悲鳴があがった。
「あなたでしたか、びっくりさせないでくださいよ」
「・・・あなたじゃない。フィーリア。よろしく」
フィーリアが、いつもの調子で自己紹介をした。
「そっそう。よろしくお願いします。フィーリアさん」
ルシフェルは少し戸惑ないながらも、返事を返した。
「これが、基本の喋り方だから慣れてくれ。あと俺は立花祥太だ」
「改めてルシフェルです。助けてくれて本当にありがとうございました」
お互いの自己紹介が終わると、フィーリアがルシフェルと話し始めたので俺はステータスを確認する事にした。
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立花 祥太 16歳
暴食之■
体力 A
魔力 A
力 B
素早さ B
器用 A
幸運 SS
スキル
錬金魔法 硬質化 弾生成 浮遊
EXスキル
悪食(インペリアルタイガー・キングワーム・ガーゴイル) 天使の祈り
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文字化けが少し見えた、ここまでくると何が書いてあるか想像がつくが外れていた時が恥ずかしいので全部見えるようになるまで黙っていよう。今回ステータスに変化はなかったが、EXスキルが一つ増えていた。
(これが異常なのか?EXスキルが一つ増えてる?)
本来なら、呪いを喰った事によってステータスの低下、もしくはスキルの消失だったはずが幸運な事に呪いが反転し祈りとしてEXスキルが発現した。
(まぁ、いい結果になったならあまり考えてもしかたないか)
俺は考える事をやめ、まだ喋ってるフィーリア達の元に向かった。
「こっちは、終わったぞー。そっちの話し合いももういいか?」
後ろから、声をかけると
「・・・・大丈夫」
「はっはい、もう終わりました!」
フィーリアは、変わらないがルシフェルの様子が変だった。
「ん?何を話していたんだ?」
「な、なんでもないのでお気になさらず」
「・・・・乙女の秘密」
相変わらず挙動不審なルシフェルを、疑問な思っているとフィーリアからそのように言われ俺は何も言えなくなった。
「お、おう、とりあえず2人ともここから移動するぞ。きっと何処かに出口があるはずだ」
俺は、言葉に詰まりながらも2人を引き連れて何処かに出口がないか探し始めた。
探し始めてからすぐに、魔法陣を見つけた。
「これ出口に繋がっているのか?」
「転移魔法陣みたいですけど、何処に繋がっているのかまでは分かりませんね」
「・・・・同じく」
この場所に、この魔法陣以外ないので俺達は覚悟を決めて中に入る事にした。中に入った途端、魔法陣は輝き始め強烈な光に包まれその場に3人の姿はなかった。
俺は目を開けると、目の前には木が沢山生えているのが目に入ってきた。どうやら、何処かの森の中に飛んだみたいだった。
横を見ると、フィーリアとルシフェルも一緒に飛ばさせてきており離れ離れにならなくて良かったなと思った。
「さて、とりあえずここから近くの街に行きますか」
「そうですね」
「・・・・うん」
俺達は、街を目指して森の中に入っていった。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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