限界突破
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「僕かい!僕はね、憤怒と傲慢を司る七つの大罪の魔人の一人 サシルだよ!!」
子供いや、サシルは元気よく自己紹介をした。
「!!!」
「あっびっくりした?したよね?しなきゃ怒るよ?」
怒るよの最後の言葉にだけ、もの凄い怒気を感じ流石憤怒だと思った。
「あぁ、びっくりしたよ。二つ司っている奴なんて見た事なかったからな」
「でしょ!最初は、傲慢だけだったんだ。いつもの様に、他人を見下し、見下させていたら。僕の事を、見下す奴が出てきたんだよ!その瞬間、今までに感じた事のない怒りを感じてね。気付いたら、目の前が真っ赤に染まっていて、自分の中に傲慢力がある事に気付いたんだよ!凄いでしょ!それから、僕は無敵さ!少しむかついやだけで体から力が湧いてくるんだ!」
「そうか。なら、他に行ってくれないか?俺はお前の隣にいる奴に用があるんだ」
「駄目だよ!この駒は、僕の楽しいゲームの為に必要なんだ!」
「駒?ゲーム?」
「そう!魔王軍VS連動軍だっけ?その戦争さ!僕はよくチェスをやるんだけど、それを実際の戦争でやれる思うと興奮してこない?」
人の命の掛かった戦争を、ゲームと言うサシルの狂いようがよく分かった。
「全然。そもそも、俺はこの戦争を止めるためにそこの魔王と戦っていたんだ。興奮するわけないだろう」
「えっ?お兄さん。僕の楽しみを奪うの?」
「結果的にはそうなるな」
「ふーん。そうなんだ。邪魔するんだ。そっか、ならお兄さんはこの盤上にはいらないや。僕いま、凄くむかついているんだ!!!!」
サシルはいきなり、懐に飛び込んできた。
「はや!!」
サシルの拳を、腕を前に出しガードした瞬間、後方に思いっきり飛ばされた。足跡を大きくつけながらようやく止まった。
殴られた腕は、一回殴られただけでしびれ震えが止まらなかった。
「くぅ~、いってぇ~あんな小さい体からどうやってあんなパワー出せるんだよ」
「お兄さん。的確に僕の怒りをついてくるね」
横から、声が聞こえた瞬間には俺はすでに蹴り飛ばされた後だった。
木を何本も、なぎ倒し大きな岩にぶつかり止まった。
「かはっ」
口から、血を吐き出し立ち上がろうとするが上手く立ち上がれなかった。その間にも、サシルは迫ってきており何とか立ち上がろうとするが駄目だった。その時、
『お前、このままだと死ぬぞ』
ベルゼブブが、話掛けてきた。
『力の序列でいえば、俺は最強だ。けど、それは一つだった場合だ。憤怒と傲慢は暴食の一つ二つしただが、掛け合わされる事で、本来より力が強くなってやがる。今までの奴は別格と考えた方がいい』
(分かってるよ。それで、今のままだと勝てる見込みは?)
『ゼロだ』
それは、無常にも告げられた。勝てるかのせいはゼロだと。
けれど
(今のままだとだろ?話掛けてきたって事はこの状況をどうにかできる案があるんだろ?)
『ある。それをやれば、勝てる可能性は出てくる。だけど、代償として主様よ、死ぬぞ』
ベルゼブブに勝てるかもしれないが、死ぬと言われたが、恐怖心は湧いてこなかった
(なら、やるぞ)
『聞いていたのか!死ぬんだぞ!』
(何、お前はびっくりしてるんだよ。しっかり、理解しているよ。どのみちこのままだと、みんな死ぬ。なら、一人の犠牲で他が救われるならやる価値はある)
『偽善だ。そんなもの捨てちまえ!』
(いいじゃないか。偽善で一つの世界が救われる。いかにも、物語の話って感じだ。それに、この世界に来てトラップに突き飛ばされ、深層にいってから、死ぬ覚悟なんてできてる)
『そうか。覚悟はできていたんだな。なら、俺からはもう何も言わない』
(・・・・・)
『もうそこまでサシルが迫ってる。俺と同時に叫べ』
(分かった・・・ありがとう)
「『限界突破!!!!』」
その瞬間、世界に一つの欲望が解放された
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