共通の趣味
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バーハとバンクは、アリー達の方に向かっていく最中おかしい事に気づいた。
「なんだ?戦闘の音が聞こえない」
バンクは、耳をすませてみるがそれらしき音が聞こえなかった。
「そうですね。何をしているんでしょうか」
視界が開けるとそこには
「ふ~これ美味しいですね」
「自慢の一品なのです。お口にあって良かったです」
アリーとケーラは、どこから持ってきたのか立派な机と茶器でお茶を楽しんでいた。
「なっおい!何敵と茶なんて飲んでやがる!」
「あら、バンク。きましたの」
「きましたの、じゃねぇ!!どうゆう事か説明しろ!!」
「面倒くさいですね~、けど、どうしてお茶飲んでいるんでしたっけ?」
「もうケーラしっかりしてよ。あれは、最初にぶつかった直後・・」
時は少し戻り
ギィィィィン!!
「やりますね」
「そちらこそ」
アリーとケーラは、一瞬攻めぎあった後、後ろに飛びのき再度ぶつかった。
「それにしても、あなたいい匂いしますわね」
ぶつかる際に発生する風にのってアリーの匂いがケーラに届いた
「もしかして、アンテック商会の香水ですか?」
「知っていましたか。そうです、そこの香水ですよ」
「あそこの香水いいわよね~。ちなみに、私も今つけているんだけど分かるかしら?」
ケーラにそう言われ、アリーはケーラの匂いを嗅ぐために近づいた。気付かぬうちに、二人の戦いは止まっていた。
「これはっ!!限定商品の奴ですか!??!」
「えぇ!そうなんです!!やはり、分かってくれましたか!!男は、香水なんてどれつけたって同じだって言うんですのよ!!」
「うわ~いるいる!しかも、聞いてもいないのに言ってくる時があるから本当に鬱陶しい!」
「その、一緒に飲んで感想を言いあってみたいお茶があるんですけど。良かったら」
ケーラは、先ほどまでの高飛車な雰囲気が鳴りを潜め、少し頬を赤くしアリーにそう聞いた。
アリーは、そのギャップの可愛さにときめき先ほどまでの戦いの事なんて忘れて即返事をした。
「ぜひ!飲みましょう!」
アリーが、了承するとケーラはどこから取り出したのか机と茶器を取り出しセッティングし始めた。
「とまぁ、こんな感じです」
「凄いわ!アリー!完璧に覚えているなんて!」
「凄いわ、じゃねぇんだよ!!戦えよ!何呑気にお茶なんてしてるんだ!」
「もう、アリーは敵じゃありません。それに、絶対に戦えなんて言われていないですし」
「あっ!お前!!」
「そっちのおじいさんは気付いていたみたいだから、隠そうとしても無駄よ」
「やはり、そうだったんですね。彼らしいっちゃらしいですね」
「そういう事、だから私はもうアリーとは戦わないし、まだまだ、お茶を楽しまないと!」
「そうね、次はどんなお茶なの?」
アリーもケーラもマイペースに次のお茶を飲む準備をし始めた
「お二人とも、一旦お茶はおしまいです。そのお茶は、この戦いが終わってからにしなさい」
バーハが、二人に告げると二人は素直に従った。
「いい子ですね。では、彼らの元に戻るとしましょうか」
バーハ達は、魔王と戦っているであろう祥太達に元に向かった
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