開戦の狼煙
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魔王の雰囲気が変わり片手を空にあげると空に暗雲が広がり突然雷撃が落ちてきた。
それは、フェニックスの上に乗っているフィーリアに狙ったものだった。
「いきなりかよ!!」
フィーリアに、雷撃が当たる直前にフェニックスが野生の勘で危機を感じ横に飛んで避けた。
「よくやったぞ!フェニックス!それにしても・・この威力をあの短時間で撃てるなんてな。流石、魔王と言ったところか」
雷撃が当たった地面は、クレーターになり中心部はガラス状のドロドロになっていた。
「というか、実の娘に撃つ威力じゃないな。完全に操られているのか、それともフィーリアの事を試した?」
いろんな疑問が出てくるが、そのどれにも答えは出なかった。
「やっぱり、直接聞くのが1番早いな、答えてくれるか知らんが」
答えの出ない自問自答はやめ、目の前に答えの知っている人物がいるので俺は直接聞きにいくことにした。
「よっしゃ!みんな戦える準備はできてるな!」
俺の掛け声にみんなが声を揃えて返事をした。その中に、リリアの声もあったので俺は近くまで寄った。
「お前はまだ休んでろ」
リリアのおでこ軽く突くと、リリアは後ろに倒れそうになったので支え
「まだ、フラフラなんだから休んでな」
「でも!」
「でもも何もない。今はしっかり休んですぐに参戦してこい」
「え?」
「来るな、なんて一言も言ってないだろう。それに、リリアの魔法には期待してるよ」
俺はそう伝えると、そっとリリアを座らせ再び先頭に戻るとみんなを鼓舞する様に
「敵は強大だ。でも、俺達だって強くなった。負けないくらい強くなった。色んな修羅場を乗り越えてきた。沢山の人達を救ってきた。今回だって、今までと変わらない。あいつらを後ろに通せば救ってきて人達が犠牲になる!そんなの、許されないよな!!」
俺が、言葉を並べていくたびに後ろから感じる熱それはどこまでも上がっていき上限など存在しないかのようだった。
「なら、どうする?答えは一つだ!勝て!目の前の敵に勝つことだけを今は考えろ!後の事は、未来の俺達がなんとかしてくれる!!」
熱が最高潮まで達したのを、背中で感じ俺は最後に
「さぁ!見せてやろうぜ!俺達の力を!フィーリア!!!」
俺はフィーリアの名前を叫ぶと
「・・・さっきのお返し。雷神の咆哮」
タイミングは、ばっちり。魔王軍対連合軍の戦いの第二ラウンドがフィーリアの魔法を合図として始まった
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