対岸にて
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魔族が地を蹴った瞬間、音を置き去りにして姿が消えた。
ドンっ!!
その後に、大きな音が鳴り響いた時には魔族の持っていた剣がハルの目の前にまで迫っていた。
眼球ギリギリまで迫った瞬間、ハルの手元がブレた。
キィン!
いつ抜いたのか、ハルの剣は魔族の剣を弾きハルはそのまま魔族を斬り伏せた。
「おしかったな。あと、少しで俺の目を貫けたな」
「どんな・・・反応・・速度してるんだ」
魔族は、そのまま生き絶えていった。
「隊長〜!!!」
「んっ?」
アメリアが、ハルの胸元にネックレスを当てると
「全く、いい加減その癖やめた方がいいですよ」
「すまんな、こればっかりは治りそうにない」
「奥さんを、愛しているのはいいんですけど度が過ぎて周りに被害を出すのはやめて下さい」
「善処はする」
「は〜、いつもそれです。まぁ、いいです、それよりも護衛に戻りますよ。タリスだけじゃ心配です!」
ハルとアメリアは、合流してからタリスの元に向かった。
リリア達の所に戻ると
「ハル!大丈夫でしたか?!物凄い音がしましたけど」
戦闘音がリリア達の所まで聴こえておりリリアが心配でハルに声を掛けると
「リリア様、隊長なら大丈夫ですから。そんなに、心配しなくてもいいんですよ」
ハルが答えるより先にアメリアが答え、それに同意する様に、タリスも頷いていた。
2人の雑な扱いに
「お前らな〜後で、おはなししような」
「げっ隊長のおはなし長いから嫌いなんだよねー」
「・・・」
アメリアの、言葉にタリスは頷きハルはそれに怒る。そんな、3人のいつもの緩い空気に緊張し過ぎていた周りのみんながちょうどいい緊張感になった。
それを、計算してやっていたら流石がだと誰もが褒め称えると思うがどう見ても天然でやっていることが丸わかりだった。
「ふふっあなた達は何処に行っても変わらないわね」
リリアが、ついついこぼしてしまった笑いと感想にハルは
「それが、俺たちのいい所ですから」
リリアにそう言った。アメリアとタリスの頭を掴みながら
「そうね。それじゃあ、緊張を解いてくれたお礼に2人の頭から手を離してあげて」
「分かりました」
ハルは、2人の頭から手を離すと
「ありがとうございます!リリア様!」
「・・・・!!」
解放された途端、2人はハルの側から離れリリアの元に近寄った。
「お前らは・・・っ!さて、そろそろ親玉の登場みたいですよ」
ハルが、見た方向を見てみるとそこにはフィーリアのお父さんである魔王が沢山の配下を連れて亀裂の向こう側に来ていた
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