豹変
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「たかが、3人増えた程度でこの状況が覆ると?」
ハルと、鍔迫り合いをしていた魔族がハルに言葉を投げかけると
「無理だろうな。だけど、こうして助ける事はできたし彼らが来るまでの時間稼ぎができる」
「その彼らが来たところで」
ハルは、魔族の言葉を遮り強い確信を持った言葉で反論した。
「彼らならやってくれる。君こそ、あまり舐めてると痛い目に見るよ。まぁ、その前に私の相手をしてもらう事になるけどね!」
ハルは、剣を弾くと魔族の胴体を蹴り付け遠くに飛ばした。
「それでは、リリア様。私は行ってまいります。とりあえず実力者は彼だけみたいなので」
「分かりました。頼みます」
「護衛は、2人がやってくれるのでご安心を。では」
ハルは、そう言って魔族を蹴り飛ばした方に向かった。
「あっ!隊長、もう行っちゃった。まぁいいか。お久しぶりです。リリア様、私とタリスがこれから護衛に入ります」
「うん。一つお願いがあるんだけど」
「何でしょうか?」
「カーラとフランも同じく護衛してほしいのだけど」
「もちろんです。隊長にもしっかり言われてますので今代の聖女様達も護衛します」
「ありがとう」
「いえ、これも仕事の内なので。タリス、頑張るよ!」
「・・・・」
タリスは、アリメアの言葉に首を縦にふり肯定の意思を見せた。
「さて、どこまで行ったかなっとっ!危ないね〜」
「ちっ!今のを避けるか」
ハルは、魔族を探している途中で先程の魔族に奇襲を受けたが難なく避けた。
「いや〜これでも、隊長やらせてもらっているんでね。今のでやられたら騎士団に泥を塗ってしまう」
「さて、パパッと終わらせてもらうよ。大丈夫だと思うが早く護衛に戻らないと行けないんでね」
ハルの軽い調子と煽る様な言葉に、魔族は怒った。
「舐めるなよ!人間風情が!」
魔族は、地面を踏み込みハルに向かって行った。そのスピードは、常人には見切れないスピードなのだがハルは軽く横にステップを踏む事で避けた
「君のその脚力凄いね。だけど、直線すぎるのが欠点だね」
ダメ出しをする余裕すらあるハルに魔族は
「殺してやる!」
先程と同じ様に、魔族が突っ込んできた。
「どれだけ同じ事をやってもっ!」
ハルは、同じ様に避けようとしたら魔族の動きが直線から急に直角に曲がりハルが避けた方向に曲がってきた
「おっと!」
ハルは、後ろに飛ぶ事で魔族の剣を避けることに成功したがギリギリの所で回避したせいで首にぶら下げていたネックレスに魔族の剣の切っ先が触れ地面に落ちてしまった。
「くそっ!あと少しだったのに」
魔族は、あと少しで首が落とさそうだったのを悔しがりハルは
「あ」
魔族に目もくれず、落ちてしまったネックレスを見て固まった。
魔族はチャンスだと思い斬りかかろうとしたが、ハルの様子がおかしい事に気づいた。
「・・・・・ぁ・・・・」
「なんだ?」
「あああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
突然の発狂。
「あはは!!ぶっ殺してやるよ!!」
いきなりキャラが豹変し、全くの別人格になっていた。
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