侵略
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俺は、ふと当たり前の事を聞くのを忘れていた。
「なぁ、それじゃあ本物の魔王は何処に行った?」
俺の質問にみんなハッとなった。
「んー何処に行ったかまでは分かんないけど、沢山の兵士の人とここを出て行ったよ」
「なっ!まさかっ!?」
双子の言葉に、俺は事態が最悪の状況になっているのを理解した。
その頃バーハ達は
「これは、してやられましたね」
「あいつら、俺たちを置いて行きやがった!」
「バーハ様を置いていくなんて許せません!」
「最初から私達、いや私は信用されていなかったのでしょうね。今すぐ魔王城に向かいます!彼らと合流しましょう」
「はい!」
「分かりました!」
聖国の海上付近
「至急迎え撃つ準備をしなさい!なんとしてでも、時間を稼ぐのです!」
リリアの指示に、沢山の兵士があちこちを動き回っていた。その前では、
「結界士の皆さん。お願いします」
フレンは、そうお願いすると
「「「「「「「聖なる壁」」」」」」」
一斉に魔法を唱えると、聖国を覆うように半透明の結界が構築された。
「一般人の皆さん。このような事に巻き込んでしまい申し訳ごめんなさい」
その後ろで、カーラは沢山の人々の前で謝っていた。
「そんな、謝らないでくれ!俺達は、自分達で希望してここにいるんだから」
その中の1人がそう言うと、続けて同じような言葉が続いた。
「みなさん、ありがとうございます!みんなさんに、やっていただく事は簡単です。結界士の皆さんの少しでも魔力をお願いします。気持ち悪くなったらすぐにやめていただいて大丈夫ですので」
「よっしゃ!腕がなるぜ!」
「俺達は、魔力を与えるだけだろ」
「それでも、こう間接的に故郷を守る戦いに参加できるのはこうなんか上がるだろ?」
「それは、確かに」
聖国の士気は、予想以上に高く嬉しい誤算だった。
魔王の乗る船の上
「魔王様、もうそろそろ到着します」
「うむ、結界を張ったか」
「はい、すぐに破壊します」
「頼んだぞ」
報告に来た兵士は、持ち場に戻り結界の破壊をしに行った。
「ねぇ、あなた3日待たなくていいの?それに、バーハ達を置いてきちゃったし」
「いいんだ、これは戦争ではなく一方的な侵略だ。それに、私は魔王だ。律儀に、約束を守る訳ないだろう?」
「それも、そうね。それじゃあ、結界をが破壊されるまで私はもう一眠りしてくるわね」
リーリャが、魔王の元を離れた直後大きな衝撃音が何回も響き渡った。
魔王軍と連合軍の戦いの火蓋はきっておとされた
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