試し
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「何をしているのですか?」
翼の生えた女性は、降りてくるとラグラに詰め寄った。
「あの方の、ご命令では速やかに対処しろとの事だったはず何をチンタラとやっているのですか?」
「あぁ?だから俺なりに対処していただろ?やり方は指定されていなかった筈だ」
「それでも、速やかにと」
「だ〜か〜ら〜、あれが俺なりの早い対処なんだよ!」
「貴方は、あの方のご命令を舐めているのですか?」
「はぁ?なんでそうなるんだよ。てめぇ、喧嘩売ってんのか?」
「別に売っていません。私は、あなたのやり方が気に食わないだけです」
「はは!!いいぜ!その喧嘩買ってやるよ!」
何故か唐突に始まった敵同士の喧嘩に俺達は誰もついていけなかった。
その間にも、二人は同じタイミングで離れると女の方は槍を構えた
「いいのですか?そのみじめにも半分から折れた刀で」
「っ!この程度、ちょうどいいハンデだ!!」
ラグラは、鞘に刀を収めた
「抜刀術 雷走」
「槍術 弌ノ型 死突」
お互い、技を繰り出し技同士がぶつかる瞬間
どがぁぁぁん!!
何かが二人の間に介入した
「二人とも、そこまでやりすぎはいつも駄目だと教えているはずだが?」
煙の中から、二人以外の声がした。煙が晴れそこにいたのは、執事服を着たおじいさんだった。
「すっすみません!」
女の方はすぐに、武器を下げ謝っていた。
「なんだ、爺さん。ずっと見ていたのかよ」
「全くお主たちは顔を合わせればすぐに喧嘩しおる。様子を見に来て正解だったわ。それに、見たかったお方もいたからのう」
そう言って、おじいさんはフィーリアをみて自己紹介をした。
「お久しぶりです。お嬢様」
「・・・久しぶり。バーハ」
「ご立派に成長なされて、私は嬉しいですよ」
「・・・そう、ならそこを通してほしいのだけど」
「お嬢様。通りたければ、力ずくでお通り下さい」
フィーリアにバーハと言われたおじいさんは、こっちに圧を掛けてきた。まるで、覚悟が力が無ければここで叩き潰すぞと言わんばかりに
「そうか、なら。暴食」
俺は、未だに短い時間しか保てない魔人化をした
「時間がないんだ。全員本気をだせ」
驚いているみんなに、本気を出せと始めて命令を出した
「・・・・根源の扉を開け」
フィーリアは、覚醒魔王の力を出し
「悪魔化!!」
ルシフェルは、己の内の力を開放し
「最大強化!!」
ノートは、有り余る魔力を今引き出せる限界まで使い身体強化をした。
「龍王 夜刀神」
ベヒモスは、大きくなりその存在は神と同格までになった。
皇たちもそれぞれ、持てる限りの力を出した。
「これは、また。お嬢様、いい仲間に巡り合えたようで」
バーハは、フィーリアの事を感心した目で見ていた。隣にいるラグラと、女は
「はは、これはバケモノだろ。こういっちゃ悪いけど、良かった~俺の相手がユウキで」
「なんですか、この人たちは・・」
俺は全員があらん限りの力を出したことを確認したら
「行くぞ」
先頭を走りバーハの横を通り抜けた。それに続き他のみんなも通り抜け、少し離れた所で俺は魔人化を解除した。
「ふ~疲れた。しっかしあの爺さん。曲者だな」
「・・・どうして?」
「あの爺さん、力が足りないと判断したら絶対に通さなかった。試されたよ俺達、まぁ合格ということで先に進むか」
「敵じゃなかったってことですか?」
ノートが質問してきた、
「まぁ、敵ではないだろうけど、味方でもないだろうな」
「そうなんですね」
その頃、俺達は通り過ぎた後のバーハ達は
「あれなら、勝てそうじゃないですか?」
ラグラは、バーハにそう言うと
「どうでしょうね?私が感じた感じでは、五分五分か少し足りないかもしれません」
「嘘でしょ・・・」
「アリー上には上がいる者です。あなたなら、もっと強くなれるはずです」
「はい!もっともっと精進します!!」
アリーは元気よく返事をした。
「では、私達も戻りますか」
バーハ達は、その場から離れた立花達とは逆の方向に向かった。
「フィーリア様、どうか頑張って下さい。私達もできるだけ力になれるようにが頑張るので」
バーハのその呟きは誰に聞かれることもなかった
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