刀対剣
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「この俺様!魔王軍大七師団団長!ラグラ様によってな!」
自ら、名前を名乗った第七師団のラグラは腰に下げていた刀に手を置き居合の構えをとった。
「俺の極めた技。死にたくないなら死ぬ気で止めな」
その言葉、雰囲気に先程の明るい様子はなくそこには、武を極めた剣士がいた。
「抜刀術 獅子旋風」
その技は、獅子のように地面を力強く蹴り、風のように吹き抜けるはずだった。
「ここは、任せてくれないか?」
俺が止めようとして時、朱堂が前に出てきた。
「勝てるのか?」
「当たり前だ。すぐに終わらせてやる」
「そうか、なら頼んだ」
俺は、暴食を引っ込めると後ろに下がった。
「おいおい、一度止めた程度で随分舐めた事言ってくれるじゃねぇか」
ラグラは、俺達の会話に苛立っていた。
「いえ、舐めてませんよ。貴方の居合いは凄かった。何十年いやそれ以上の時間と研鑽、努力をしてきたのが伝わってきました」
「けど、任せてもらった以上俺はここで負けるわけにはいかない」
朱堂は、剣を構えラグラは再び刀を仕舞い少し離れ居合の構えをとった。
「抜刀術 獅子迅雷」
ラグラは、先程とは違う技で朱堂に攻めた。朱堂は、カウンターを決めるつもりなのかその場から動かずただひたすらラグラの動きを注視していた。
ラグラの体から、バチっと雷が放たれ始め刀を抜くその瞬間バチっと弾けた雷を置いてラグラの姿が消えた。
次の瞬間、ギィン!
剣と刀がぶつかる音があたりに響き渡った。
「ほお、これも止めるか」
「ギリギリでしたけどね」
「いいねぇ、大概の奴はこれで一発なんだけどな。まぁ、お前さんの後ろの奴らは余裕で止めそうだが」
「えぇ、みんな強いので」
「そうか、そうか・・・あはははは!!いいねぇ!最高だ!ならもっと試させてもらうぞ!」
「全て受け切ってやるよ」
再び離れ
「抜刀術 疾風迅雷」
技の名前の通り、先ほどよりも速くそして鋭かった
「少し届いたな」
「くっ」
ラグラの言う通り朱堂の頬にはうっすらと紅い線ができていた。
「いつまで凌げるか、楽しみなってきたぜ!」
ラグラはそう言うと、離れ
「抜刀術 閃光雷花」
光の速さで駆け抜けて、後ろには残像を残しさの後には雷がバチバチと弾けていた。
キィン!
朱堂は受け止めるのではなく、弾く事で精一杯になっていた。
「次でその首、落ちそうだな」
「そうだな、このままだときっとそうなる」
朱堂の、首には先程より深く入ったのか血が垂れてきていた。
「楽しかったぜ、お前との勝負。これで最後だ、楽しませてくれたお礼にとっておきの技で仕留めてやるよ」
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