魔王軍第七師団
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宣戦布告をされた、人類側は立花達のおかげでさほど慌ててはいなかったが、忙しく人が動いていた。
同盟を結んでいた、王国、帝国、獣国、そして、最後に聖国はすぐに連絡を取り合い聖国以外の国はすぐに聖国に兵を送る事を決め向かわせた。
「三日後か、間に合うかはギリギリだな」
エルドリア王国の王、アルトはそう言った。それに続き、帝国、獣国も同じような感じだと伝えた。帝国に関しては、大打撃を受けたばかりなので遅れるのは当然だった。
「それで、立花達はどこに行ったんだ?最近まで、聖国にいたのだろう?そこに、リリアがいるのだから」
「彼は、宣戦布告される前にここを出て魔国に向かいました」
「なんと!」
「それは、また凄いタイミングで向かったな」
「あ奴は、いつもトラブルの中心にいるな」
「ふふ、そうですね。でも、そのおかげで」
「あぁ、我らが生きている」
「はい。なので、今回も期待しましょう。彼らならどうにかしてくれると」
「そうだな・・・」
「では立花さん達が、どうにかしてくれるまで生きていられるように今後の事について話し合いを続けましょう」
こうして、四カ国の会議は夜更けまでおこなわれた。
その頃、立花達は無事に魔国にたどり着いていた。馬鹿正直に正面から入っていくことはせずに少し迂回して、誰もいなさそうな浜辺に降り立った。
「よし、ここから少し急ごう。期限は、3日間だ。侵攻が始まる前に止めれるのが1番いいんだけどな」
「・・・多分、というか絶対無理」
みんなも同じ考えなのか、頷いていた。
「まぁ、できるだけ急ごうか」
その様子を、一羽の鳥が眺めている事に気付かなかった
魔王城の謁見の間
「遂に、来たか。我が娘よ、さぁ、早くここまで来い。お前の力を見せてみろ」
森の中に入り、魔国を目指し歩き出そうとした時、一羽の鳥が飛び立っていった。
道中、何事もなく1日かけて遂に俺達は魔国の目の前にまでやってきた。
「・・・・帰ってきた」
「大丈夫か?」
「・・・うん。こんな事、すぐに辞めさせる」
「あぁ、辞めさせる為にも早く会いに行かないとな」
俺達は、目の前の魔国に向かって歩き出そうとした時
「っ!!!」
全員、上からの攻撃に気付き後方に飛びのいた。
「ちっ!バレてたのか」
「テメェらの、命もここまでだ!俺様がここに来たからにはこの先一歩足りとも前には進めさせない!」
「この俺様!魔王軍大七師団団長!ラグラ様によってな!」
どうやら、フィーリアの家族に会うには一筋縄ではいかないようだった。
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