悪魔化
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「あああああああ!!!」
ベヒモスは、いきなり咆哮をあげた。
「ぐっ」
俺は、うるさすぎて耳を両手で押さえたが視界からベヒモスを外さない様にしていたはずなのに、正面から突っ込んできているだけなのに
反応ができなかった
俺は、もろに拳をくらい後ろに吹き飛んだ。何十本のもの木を倒してようやく止まった。
「ぐふっ・・一体何が」
俺は、口を血を吐き出し拭うと何故、反応できなかったのか考え、先程の咆哮が原因だろうなと思った。
考え事をしている間に、ベヒモスは近づいてきておりもう一度咆哮をあげた。
「そうか、そう言うことか・・・」
俺は、原因が分かった瞬間また殴られた。ガードも衝撃を逃す事もできずにもう一度殴られた。
「はぁ、はぁ、はぁ、き・・・つい。けど、タネは分かったぞ」
反応できていなかったんじゃなく、動けなくなっていただけだった。簡単な話だった。大音量の音が耳に脳に衝撃を与えほんの数秒だけ身体を、動かすのが遅くなっていた。それが、ほんの少し過ぎて気付くのが遅れた。
ベヒモスは咆哮をあげた突っ込んできたところを俺は、カウンターを入れ逆に吹き飛ばした。
タネさえ分かり、意識さえしっかりもてば対処は可能だった。
「ふぅ、反撃開始だ」
フィーリアサイド
「こ・・れが・・・魔王」
枢機卿はボロボロになっていた。
「・・・・実力の差が分かった?」
フィーリアは、枢機卿が撃つ魔法のコントロールを奪い跳ね返し、尚且つ360度どこからでも飛んでくる魔法に枢機卿は翻弄されボロボロになっていた。
「あぁ、今のままじゃ決して勝てないって事がな。だから、私は人をやめよう」
枢機卿は、再び黒い玉を取り出し体内に取り込んだ。
「ぐぉぉぉぉぉ」
枢機卿が、叫びだしたかと思ったら姿が変わりはじめ分かりやすい例えだと悪魔のような姿になった。肌の色が浅黒くなり角が生え、尻尾、翼も生えてきた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「・・・何をしたの?」
「とある悪魔の力を取り込んだだけだ」
「・・・いいの?例え、勝ったとしても貴方の命消えてなくなってしまうけど」
「君をなんとなければ、私の計画は無駄になってしまうからね。例え、嫌う魔物の力を使う事になったとしても」
「・・・娘さんと、会えなくなるよ?」
「覚悟の上だ。命を燃やし、もはや失うものは何もない。ここからは、先程のようにいくと思うなよ」
「・・・守るものがあるほうが強いということを教えてあげる」
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