魔王再来
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「さぁ、怠惰な時間を過ごしなさい」
ガラス玉から、溢れ出てきた淀んだ黒い何かはフィーリア達はては仲間である騎士達すらも飲み込んだ。
「・・・・何が」
フィーリアは、咄嗟に自分の周りの魔力を支配し防御壁を張ることで触れる事はなかった。
しかし、先程まで聞こえていた戦闘音が聞こえなくなり周りを見回してみると全員が地面に倒れていた。
「!!!」
フィーリアは、近くにいたアリシアの元まで近寄ると無事かどうかを確認した。
「・・・寝てるだけ。でも、どうして」
「やはり、1人ぐらいは咄嗟に対応しますか」
「・・・・何をしたの」
「貴方も言っていたじゃないですか。寝ているだけだって、その通りですよ。人とは、必ず変えたい過去というものが存在するものです。彼らは今まさに、変えたかった過去を変えている最中なんですよ。夢の中でね」
「・・・確かに、あるけど夢の中で変えたとしても起きたちゃえば」
「あぁ、起きませんよ。彼らは、このまま寝続け次第に身体の機能が停止していき死にますから。だから、過去を変えてからも夢の中で生きて死んでいくんです」
「・・!!そう、それは貴方を倒せば解除されるのかな?」
「大サービスです。お答えしましょう。私を殺せば解除されますよ。貴方に私を殺せますか?」
「・・・・・」
「おや、だんまりですか。所詮はその程度の覚悟だと言うことなんですかね」
フィーリアは、下に向けていた顔を上げて
「・・・殺してあげる。例え、貴方の娘さんから恨まれたとしても、私には守りたいものが空間がある!」
「ふふ、さぁきなさい」
「・・・ここからは、加減なんてできないから」
「血は廻り 輪廻を廻り 継承されし力 今 根源の扉を開き その力の一端を見せつける 魔王の覚醒!」
空気が震え、魔力が渦巻き魔王の誕生に歓喜した。中から現れたのは、前回にもなった姿大人バージョンのフィーリアだった。
「・・・覚悟してね」
「いいでしょう。きなさい、そして、守って見せなさい!!」
その頃、ベヒモスの方は
「やっぱり、無傷だよな」
煙の中から、傷一つないベヒモスが出てきて疲れがドッと押し寄せてきた。
「はぁ〜流石に疲れてきたぞ」
かたや、ピンピンしており、もう片方はボロボロという対照的な光景。それでも、諦める気はさらさらなかった。
「フィーリア達がなんとかしてくれるまで、俺は倒れないぞ」
「・・・・・なら」
久しぶりに喋ったと思ったら、姿が変わり後ろに尻尾が現れ、瞳が縦に割れさらに龍に近づいた姿になった。
「・・・・次で終わらせる」
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