鏡の世界
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近くにいた鳥が、異様な圧を感じ木から飛び立った瞬間お互い同時に接近した。お互い、拳を振りかざすスピードが早すぎて拳の間に空気の壁ができ両者弾かれた。
それから、何度か拳を打ち合い現状の差がはっきりと分かった。
「完全に負けてるな」
弾かれる方は、俺の方が強くスピードもこちらが一歩遅れていた。暴食を使えば、追いつく事はできるだろうが今回ばかりは使えない。
「ふ〜、頼んだぞ。みんな」
俺は、持久戦になるのを覚悟しみんなが枢機卿をどうにかしてくれるのを信じる事にした。
ベヒモスと立花が出ていった直後
「おやおや、一人で戦うつもりとは彼は自殺願望でもあるのでしょうか?」
「立花くんが、簡単に負けるわけないでしょ」
枢機卿の言葉に対し、皇が言い返した。他のみんなも同じ思いの様だった。
「それよりもいいの?あなたは、あてにしていたベヒモスを立花くんによって引き離されてしまったけど」
「ご心配なく。すでに戦力は集まっているので」
枢機卿が、そう言った瞬間入り口のところからぞろぞろと騎士達が入ってきた。
「さぁ、この人数差で勝てるかな?」
「ふふ、そうね。今のままだと勝てないかもね。だけど・・」
皇が、言おうとした瞬間上からたくさんの人影が降りてきた。
「・・・ごめん遅くなった」
「ううん、グットタイミングだよ。フィーリア」
人影は、フィーリア達だった。陽動の場所から急いで駆けつけてくれた。
「たかが、7.8人増えて所で無駄だよ」
「・・・・なめないで。私達を、1人分だと思っていると痛い目みるよ?」
「ほぉ、ならば見せてもらおうか」
「・・・ルシフェル、ウリエル。やるよ」
「分かりました」
「腕がなりますね」
フィーリア、ルシフェル、ウリエルが手を繋ぎ魔力を共有しある魔法を発動させた。
「「「隔絶された世界!!!」」」
巨大な魔法陣が足元に現れ、そして、次の瞬間フィーリア達と枢機卿とその騎士達がその場から消えた。
「これは・・・」
「・・・ここは、現実の世界じゃない。簡単に言えば、鏡の世界。こっちで暴れたとしても向こうの世界にはなんの影響も、ない。だから・・」
「存分に暴れられるってことね!!」
アリシアは、やる気満々で剣を構えた。
「なるほどな。お前らも人間ではなかったか。これほどの、魔力とそれを扱う技量。魔族ってとこか」
「・・・私は正解。他は、ハズレ」
「・・・・まぁ、いい。いずれにしても、殺す事には変わりない」
枢機卿は、フィーリアの物言いにイラッとして堪えたが言葉の節々に怒りを感じた。
「・・・・それじゃあ、始めようか」
大規模な戦闘が起きようとしていた
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