陽動
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「おい!どうしちまったんだよ!」
マックスの仲間のダリューが、問いかけるが何の反応もなく襲いかかってきた。
俺は、殴り飛ばしても気絶する可能性が低いとして拘束する方向に切り替えた。一直線に、飛びかかってきたところを腕を掴みそのまま地面に押さえ込んだ。
「ふーこれで、ひとまずゆっくり調べれる」
「あああああ!!
下で、物凄く叫びながら足をバダバタさせ拘束から抜け出そうと必死だった。
「さて、これはもう完全に起きてるはずなのにどうして正気を失ってるんだ?分かるやついるか?」
「・・・分からない。特におかしな魔力は感じない」
「私達も、原因はわかりませんね」
フィーリアと、ウリエルでも分からないとなると手詰まりな状態だった。
「ここで、時間を使うわけにもいかないし。こいつは、ここに置いていくか」
フィーリアの、魔法で眠らせ俺達は先を急いだ。
「それにしても、なんだったんだ?あれ」
「分からねぇ。俺も初めて見る」
「・・・・異常な耐久力だった。魔法もかかるのに少し時間がかかった」
「何か、嫌な予感がするな。早いとこマックスさん達の仲間を助けに行こう」
俺達は、捕まっている場所に急いで向かった。
「あそこだ」
ダリューが、指をさしたのは小さな教会だった。
「あそこに、捕まっているのか?」
「あぁ、あの下に牢屋がたくさんある」
「でも、どうして教会に牢屋が・・・」
俺が、考えに没頭しそうになっていると
「今は、そんな事より救出だろ!行こうぜ!」
ダリューの、いう通りなので二つに班を分けて救出班と陽動班に分かれた。
教会の周りには、警備のためか騎士が巡回しており騎士達を教会から離す必要があった。
なので
「頼んだぞ」
前回の班分けと同じメンバーで、フィーリア達が陽動する役目になった。
「・・・うん。派手に暴れてくる」
「程々にな」
フィーリア達が、全力で暴れたら街の破壊がとんでもない事になってしまう
「安心して欲しい。街や市民に被害は出さない」
ルシフェルの、発言に少しん?っと感じながらも被害が出ないのならいいかと思いスルーした。
陽動班が、離れて少し経ってから辺りに爆音が響き渡った。空を見上げると、大きな火球が何個も爆発していた。
「何事だ!」
「街の中心の方だ!いくぞ!」
騎士達は、緊急事態だと判断してその場からいなくなった。
「ま、まぁいなくなったし。行こうか」
俺達は、隙をついて中に突入した。
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