見せしめに
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次の日、俺達はみんなの所に戻る為に森は向かおうとしている時だった。
大きな通りを歩きながら門に向かっていると、周りの人達の空気が、何処か重く感じた。すると、前の方からゾロゾロと人が集団で歩いてくるのが見えた。
先頭にいるのは、騎士だった。この時点で少し、嫌な予感がした。その後ろにいるのは、騎士なのかそれとも・・・
答えはすぐに分かった。手錠をされ、鎖に繋がれてマックスが後ろにいたのだ。
「なっ!?」
「?!!」
フレンが飛び出していきそうなのを抑えていると、マックスさんと目があった。
その目は、何かを訴えかけているような目で口パクで何かを伝えてきた。
「ーーーー」
「くそっ!」
俺は、何が言いたいのか分かり。つい、悪態を吐いた。
いきなりの悪態に、みんなは驚いた。何かを伝えられてのは分かったがその内容までは分からなかったようだ。
「マックスさんは何を伝えてきたの?」
「それは、戻ってから話す。今はみんなと合流しよう」
俺達は、急ぎ西の森に向かい無事に合流すると何があったのか何を伝えられたのかをみんなに話した。
「嘘でしょ!」
「いくらなんでも、早すぎますね」
皇とルシフェルが、そう言い他のみんなも事の重さを受け止めきれずに苦い顔をしていた。
「・・・本当にそう言ったの?」
「あぁ、"妻を頼む" マックスさんはそう言った」
「・・・・そう」
「でも、どうしてマックスさんはそんな事を・・・」
ノートと同じ疑問を抱いていた数名が俺の方を見てきた。
「多分、マックスさん達は、見せしめに殺される」
俺の答えを聞き、重苦しい空気が辺りに充満した。
「そんなっ!いくらなんでも横暴すぎます!」
フレンは怒りを滲ませ、叫んだ。みんなも同じ気持ちなのかその言葉に同調するように首を縦に振った。
「ショウタさん!早く助けにいきましょう!いきますよね?
「もちろんだ!こんな理不尽があって言い訳がない!けど、マックスさんなら頼まれた事も同時にする」
「・・・・妻を助ける」
「あぁ、やるからには完璧に完全にやるぞ!」
「「「「「「「はい!!!!!」」」」」」」」
チーム分けはこうなった。
救出班を
俺が率いる、勇者組とフレンとベヒモス
そして、フィーリア率いる保護班だ。亜人と判断されれば何があるか分からないのでこの組分けとなった。フレンにも、向こうの方がまだ安全な為あって欲しかったが、駄々をこね仕方がなく条件としてベヒモスの言う事を必ず聞くと言うことで許可をした。ベヒモスも亜人だが、ベヒモスなら何があっても大丈夫だろうと言う事でお願いした。
「とりあえず、慎重にお互い動いていこう」
「・・・・分かった」
こうして、俺達は再び聖国に入り救出ミッションが始まった。
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