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勇者ではなく英雄に  作者: fusaberu
始まりのダンジョン
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ダンジョン攻略2

アクセスありがとうございます!

俺は結局カマキリを喰べる事なく、次の階段見つけて下に降りていた。

正確には喰べれなかったが、正しいんだけど。俺は、ダンジョンで倒した魔物が時間が経てば消えていくのを忘れていた。その為、休憩している最中にカマキリの死体は消え素材として落とした鎌だけが残った。


俺はその鎌を、ちょうどいい太さの枝と蔓で簡易的な武器を作った。


次の場所はまた全然違う場所だった。目の前には、広大な砂漠が広がっており偽物の太陽が爛々と照らしていた。さっきの場所よりキツそうだと思いながらもここを進まなくちゃ何も変わらない。そう決心して、俺は砂漠のエリアに足を踏み入れた。


砂漠エリアに足を踏み入れてから、どれだけ時間が経ったか分からないが今のところ魔物にも会わないが、階段も見つけれていない。この砂漠、とにかく広いのだ。上の階の森の何倍もの広さでしかも、この暑さ探索するだけで疲労が溜まっていく。今は、見つけた岩の影で休んでいるが早いとこ階段を見つけないと干からびて死んでしまう。


俺は、少し休むと探索を再開した。探索を再開して少し経つと僅かに地面が揺れた気がした。俺は立ち止まると、また揺れを感じた。それも、さっきよりも強く。揺れは、段々と大きくなっていった。嫌な予感がしたので、急いで今いる場所から離れようとしたが判断が遅かった。


突然地面が爆発し、空中に砂が舞った。俺は、爆風に煽られ転がっていった。転がりが止まり起き上がると、爆発が起きたところにデカいミミズがいた。デカさは、今見えているだけでビル10階分のデカさで地中にまだ身体があると推測するととんでもないデカさだと想像できる。しかも、ギザギザの歯がついているのでアレに噛まれた一瞬であの世行きだろう。


次の瞬間、ミミズモドキは口の部分を下に向け下の砂を吸い込み始めた。何をしているのか分からないが念のため離れる事にした。吸い込みが終わるとミミズモドキは口をこっちに向けて吸い込んだ砂を弾丸のように飛ばしてきた。それも無数に。


「なっ!!」


俺は慌てて、地面に手を突き錬金魔法で壁を作った。なんとか壁を作ることに間に合ったが、弾幕のようにいつまでも撃ち出され続けている為、作った壁にヒビが入りそれを修復する為に魔力を使う事になりこのままだといずれ俺の魔力が尽き壁が壊されるのは時間の問題だった。


(どうする?このままだと確実に負ける・・・賭けに出るしかないか)


「はっ毎回こんな戦闘ばっかだな、俺は」


悪態をつき、壁を解除すると体全体を硬質化させミミズモドキにむかって全力で走った。当然、砂の弾丸が体に当たるが気にすることなく走り続けた。硬質化にも限界があり、何度も同じ場所に当たると少しずつ脆くなっていくのだ。なので、今絶賛当たりまくりの為徐々に硬質化は脆くなりはじめていたが、ここで再度硬質化してしまえば壁の時と同じでじり貧になるので多少痛みを感じながらも前に進んだ。


もう少しでミミズモドキに到達するってところで、吸い込んだ砂が切れたのか弾幕がやんだ。砂を補充する為に再度砂を吸い込みはじめた瞬間


「その瞬間を、待っていたよ!」


俺は、砂と一緒にミミズモドキの中に入っていった。中には、予想通り吸い込んだ砂が大量に存在しており、俺はその砂に手をついた。そして、ありったけの魔力を広く砂に浸透させ魔法の名を叫んだ。


「錬金!!!」


すると、ミミズモドキの中にあった砂は内側からミミズモドキの身体を貫いた。


「ギュアァァァァァァァ!!!!」


内側からのいきなり貫かれた痛みに驚き大きな叫び声をあげた。


俺は更にダメ押しをする為に、貫いた砂を剣の刃のように変形させ硬質化を付与させるとそのまま、回転させた。

ミミズモドキは輪切りになり、絶命した。


「はぁはぁはぁはぁ、もう魔力がすっからかんだぞ。ギリギリ勝った」


ミミズモドキの内側から貫けなかったら、貫けたとしても剣の形にして斬る事ができなかったら俺は死んでいただろう。それだけ、ギリギリの戦いだった。


俺は、ふらつきながらも流石にこいつは喰べときたいと思い悪食を使おうと思ったら右手から黒い靄のようなものがいきなり出てきた。


「うわっ!」


いきなりの事に、何かに攻撃されたのかと思い手を振り払うが離れなかった。何かの攻撃かと思った黒い靄はミミズモドキの方に広がっていき包み込んだと思った瞬間ミミズモドキの死体が消え、あの時微かに聞こえたあの声が頭の中に響いた。


[悪食による捕食を確認。初めての捕食対象の為、ステータスの加算の減少はありません。スキルの取得に成功しました。スキル弾生成の取得に成功しました。」


俺はその声を聞いた瞬間ステータスカードを取り出して見た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

立花 祥太 16歳 


暴■之■


体力 B


魔力 A


力 C


素早さ C


器用 A


幸運 SS


スキル 

錬金魔法 硬質化 弾生成

EXスキル

悪食(インペリアルタイガー・キングワーム)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


また、ステータスが大きく変わっていた。未だに文字化けしているが少しずつ読めるようになってきた。

ステータスは今回魔力と器用さがAまで一気に上がっていた。どうやら全てが加算されるわけではなくて取り込んだ魔物によって上がるものが変わるみたいだ。


「ていうか!さっきの悪食のスキルかよ!喰わなくてもいいのかよ!!」


どうやら、俺はスキルの名前を見て、勝手に口にふくまなければいけないと決めつけていたみたいだった。


「くそっ!しかも、初めての魔物は加算が減少しないみたいだしあのカマキリも喰っておけばよかった!!」


俺は、後悔したが過去は変えられないと気持ちを切り替えた。そして、探索を再開しようとした時いきなり目の前に階段が現れた。


「次に行くための条件としてキングワームを倒さないといけないのかよ。鬼畜だな」


俺は、そう言って階段を降りていった。


最後まで読んでいただきありがとうございます!


少しでも興味を持った方、続きが気になった方は


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