体育館 【白】3
体育倉庫は日頃手入れされていたためある程度は綺麗なままだった、運動用マットや卓球台などスペースをとるものが外に出されているためいつもよりもとても広く感じた
騒生「そういえばここで具体的に何のお片付けするの?」
赤里「えーと、やることは二つあります、一つ目は使えそうなもの集めです。二つ目は棚の拭き掃除ですね」
静音「それなら私たち高校生組がタナの拭き掃除を担当するわ」
準斗「それんじゃ俺らは道具集めか」
雪華「それじゃぁ開始ね!」
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高校生道具集め組
赤里「私がこっちの木箱を探しますので皆さんはあっちの方をお願いします」
準斗「おーk」
騒生「そんじゃー俺はこっちのブルーシートが引いてある方をやるぞ」
雪華「あ、わたしも~」
双太「じゃあ、僕と準斗君でこっちの引き出しを探すね」
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騒生・雪華ペア
騒生「使えそうな物って何だろう、、」
雪華「んー、武器とか?」
騒生「ありそうでないんだよなぁ、、、ん?」
雪華「ん?なんかあったの?」
騒生「な、何だろう、、この釘、、?」
雪華「、、、、、あ、あれだ、あれ!」
騒生「どれ」
雪華「、、、、ん~、、んんん、、あっ!運動会の時に生徒席と保護者席を区切ってたやつ!」
騒生「あーあったねぇーそんなの」
雪華「何本くらいあるの?」
騒生「2,4,6,8,10、、12,14,16,18,20、、、22、24、26、、、あー、、取り敢えず沢山!」
雪華「お、おう」
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双太・準斗ペア
双太「何がいいかな、、?」
準斗「武器も大切だが奴等の気を引く物もいるよな、、」
双太「ん、、たしかさ、騒生が奴らは音に引き寄せられるって言ってなかったっけ?」
準斗「そういや、そんなこと言ってたな、」
双太「音の出るもの、、、、」
準斗「防犯ブザーとかか、、?」
双太「でも中学生になってから付けることが強いられてないからないんじゃないかな?」
準斗「んなこといわれてもなぁ、、」
双太「あ!なら鈴とかはどうかな?」
準斗「鈴なんて使ったことあったか?」
双太「ほら、運動会の時に女子がダンスで使ってたじゃん、覚えてない?」
準斗「めっちゃ覚えてるわ」
双太「お、おう、、」
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準斗「騒生達は何かあったか?」
騒生「俺たちのとこは武器になりそうな物しかなかったよ」
双太「具体的には?」
雪華「えーと、新品っぽい除雪用スコップが2本、サスマタが1本、あとは黒くて長い頑丈な棒が沢山かしら」
騒生「うーん、何だろうこの違和感、、最後の言ってることは間違っていないのに何か、、別の何かを感じる、、」
雪華「特に深い意味はない」
準斗(こいつ確信犯だ、、)
双太「僕たちの方は鈴とかフリスビーとかペンライトとか、、武器になりそうなものは特になかったよ」
騒生「ふむ、、そんなもんか、、、赤里さんそっちはどう?」
赤里「大量のグリスとネジと強力接着剤しかありませんでした」
⁂(ギアや歯車の滑りをよくする潤滑油の事)
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捜索成果
・強化プラスチック製除雪用スコップ 2本
・1m程の長い鉄釘 大量
・150cm程のアルミ製サスマタ 1本
・小さな良く鳴る鈴 大量
・分厚いプラスチック製フリスビー 8枚
・長持ちペンライト 17本
・業務用グリスタンク 2樽
・とってもとっても小さい小さなネジ 大量
・チューブ型強力接着剤 20本
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騒生「うーん、やっぱりあんまり役に立ちそうなものはないか、、、」
赤里「でもグリスを廊下とかに引いたら奴らの事を足止めできるんじゃないですか?」
準斗「でもそれだと俺たちも滑らないか?」
赤里「う、、たしかにそれもそうですね、、、」
雪華「靴裏に小さなネジ付けたらええやんか」
双太「おぉ、、流石、、頭いい、、」
雪華「ど、どうも?」
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大学生拭き掃除組
静音「っていってもあんまり埃かぶってないわね、、」
舞華「まぁ、拭くのなんてすぐ終わるからいいじゃない」
峠「ところで二人はこの先どうするんや?」
静音「私の親は強いから多分大丈夫だと思うの、、だからあの子たちの両親のところに行こうと思ってるわ、きっと表には出してないだけで相当堪えてると思うから、、、、」
峠「そ、そうなんか、静音さんのご両親は軍人さんか何かなんか?」
静音「いや、、なんというか頭が切れるといいますか、、頭がいいといいますか?ちょっと変わってるといいますか、、、?」
峠「へ、へぇ~、、、」
静音「は、はは、、」
峠「、、、、、、」
静音「、、、、、、」
舞華「あーえーっと峠はどうするの?」
峠「取り敢えず弟が心配やから通ってる小学校に行こうと思う、両親は、、、、ま、強いからな、、静音さんとは違う方面やけど、、」
静音「あっ(察し)弟がいるんだ、、意外、、」
峠「かわいいやつなんやで、、、かくれんぼは得意だったから大丈夫だと思うんやが、、」
静音「そうなの、、、、舞華さんはどうするの?」
舞華「お母さんは体が弱いから心配なのよね、、、p、お父さんは海外に行ったままでどうなってるのか詳しく分からないし、、取り敢えずお母さんの安否を確認したいわね」
静音「おかあさんなにかのご病気なの、、?」
舞華「元気なのは元気なのよ、、ただ骨が弱くて、、こけたり何処かにぶつけると骨が折れちゃうのよね、、、」
静音「そうだったの、、お大事に、、」
舞華「どうも」
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峠「こんなもんやな!」
舞華「そうね」
静音「みんなのところに戻りましょうか」
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静音「赤里ちゃんお掃除終わったわよ」
赤里「お手伝い疲れ様でした!皆さんが手伝って下ったおかげですぐに終わりました!皆さんきっとお疲れだと思うので休憩所でお休みになってください!今日は本当にありがとうございました!」
騒生「お疲れ様、、おやすみ」
準斗「んじゃー」
雪華「おやすみー」
騒生「赤里さんおやすみなさい」
峠「おやすみ」
舞華「おやすみ」
静音「赤里ちゃんまた何かあったら私たちのところに来てね、それじゃおやすみ」
赤里「皆さんおやすみなさい」
一人ひとり赤里さんに「おやすみ」と声をかけて体育倉庫から出て行った。お風呂は水と衛生の関係上三日に一回が限界だった、おそらく女性陣は相当不満だろうが誰一人それを口に出すものはいなかった
みんなは各自寝床に就き布団をかぶり耳をふさぎ眠りに就いた
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みんなが寝静まった後、キャットウォークの上で月の光に照らされている女性が一人
受験生だという自覚が出てくると投稿ペースが上がってしまうという病気にかかってしまった模様