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腐りゆく世界で  作者: XⅢ
崩壊
15/24

姉編 地を覆うモノ 「分断そして再会」

大変長らくおまたせしました

それは突然私たちの目の前に現れた。


「トラックだッ!!!」


それを認識した時には私は地面に横たわっていた

「けほっけほ、みんな大丈夫?」

煙の臭いを鼻で感じながら立ち上がる

幽神「ん、、んー、、ん?なんかヌメヌメしてる、、、、」



横転したトラックの反対側から声が聞こえてくる

静音「幽神っ大丈夫?!」

幽神「、、、、、」

静音「幽神?大丈夫なのッ?!幽神?!幽神?!」

幽神「、、、げて、、」

静音「え?」

幽神「逃げて!トラックからオイルが漏れだしてるのっ!」

峠「なんやて!!」

幽神「此処にいたら危ない!だから先に学校に向かってて!」

舞華「幽神さんはどうするの?!」

静音「そうよ、幽神はどうすんのよ?!」

幽神「私はほかに当てがあるから明日くらいには学校に向かう、大丈夫信じて」

静音「うぅ、、でも、、、」



私は優しく穏やかな声でこう言った



「大丈夫だから、安心して」




静音「、、、、、」

舞華「、、、、、、行きましょう、学校に」

静音「、、、信じてるわよ、幽神、、、、、」


3人が走って行く音が聞こえる、、、どうやら3人はちゃんと学校に向かって行ったようだ


幽神「さて、、と、、、どうしようかな、、、ん?、、、今のは、、」

横の通りの家の窓から誰かが見ていたような気がした


幽神(ほんとは当てないし、、懸けてみようかな)

私は匍匐前進をしてその家まで向かうことにした

が進もうとしたら誰かのうめき声に引き留められた


???「だ、、、れか、、い、、るの、、か」

幽神「え?」


???「そこに、、、だ、、れか。いる、、のか、?」

その声は横転したトラックの何処かからか聞こえた

幽神「に、、にんげん、、ですか、、?」

???「ああ、、、そうだ、、、、、今はな、、」

幽神「い、、、今は、、?」

???「ああ、そう、、だ、助手席の、、相方がかまれ、ていてそいつ、、に腕を、、な」

幽神「あ、、ああ、、、ご、ごめんなさい、、、私、貴方を助けることができなくて」

???「いい、、んだ、、、、あ、んたは、かまれてない、、のか?」

幽神「は、、はい」

???「へへっ、、、そうか、、なら、こいつ、、を持って行くといい、、」

すると横転したトラックの黒煙から何かがこちらに向かって飛んできた

幽神「きゃっ!!、、、、?こ、これは?」

???「そいつは、、、、マグナム8G(エイト ジェノサイド)だ、そんで、そノちっコい2つのガ防犯ブザー、、だ」

幽神「・・・・、、、」

???「、、きっト役に、、立ッ、、おレの分マデよろしく、タのむ、、、幸運ヲ、、、ネガってイる、、ぞ、、、」

幽神「、、、、、、、ありがとう、、、、ございました。」


相手からの返事は無かった、そこにあったのは奴らと同じうめき声だけだった、、、、


幽神「、、、、、行こう、、」


私は人影が見えた家へと進み始めるのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


匍匐前進すること5分、、、ようやく家の前までは来られたものの、、、、、


幽神(あれ?これもしかして、門開けられない、、???)

何度も匍匐の状態で門を押したり引いたりしてもびくともしない様子だった

幽神(嘘でしょぉぉぉぉぉぉおおおおお??!!!!!)


すると門を強く揺さぶる音に引き付けられたゾンビが三体、、綺麗に一列になってこっちに来た


幽神(あ、詰んだ)


私が諦めかけていた時にさっき会った人の言葉が心の中で反響した




「、、きっト役に、、立ッ、、おレの分マデよろしく、タのむ、、、幸運ヲ、、、ネガってイる、、ぞ、、、」




幽神「そうだ、、、私はまだここで、、終わっちゃ、、ダメなんだ!!」

私はポケットの中から、すかさずマグナム8Gを引き抜き手前のゾンビの額を狙って一発撃ち放った


パァーーン


反動は思いの外強く、的はズレてしまったが三体のゾンビが再び立ち上がることはなかった、、


幽神「やった、、、の、、、?」


至近距離で銃を撃ったせいで激しい耳鳴りに襲われた


幽神「、、ッーーーーァーーーー、」


私の意識はそこで途切れた



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



一方そのころ静音達一向はなんとか道中の奴らを撒き校内に忍び込むことに成功していた


静音「ふ、、ふぅ~、、、無駄に神経使ったわね、、、、」

舞華「でもまだ油断はできないわよ、」

峠「取り敢えず人が避難できそうなとこはどこかあるんか?」

静音「ん~やっぱり体育館かしら、、」

舞華「じゃぁ、体育館に行きましょうか」

静音「わかったわ、こっちよ」




私たちは廊下を真っ直ぐ突き当りまで静かに走って体育館近くの階段についた



峠「しっかし、酷い臭いやな、、」

静音「一体、なにがどうなっt、」


私たちは階段を上る足を止めた





静音「え、え、?ど、、どうなって、、、」


眼前にはおびただしい数の奴らの死体が転がっていた。

舞華「うっ、、」


あまりの光景に彼女は気を失ってしまったようだ。


峠「おっ、おい!し、しっかりしろよ舞華!!」

静音「無理もないわよ、こんなの普通は目にしないものね」

峠「静音さんは、、平気なんか、、?」

静音「平気なわけ、、、ないでしょ、、でもね、、、弟に会えるかもって思うと姉は、、何でもできるのよ」

峠「、、、そう、なんか、、」


静音「それにしてもおかしいわね」

峠「、、、?なにがや?」


私は壁と壊れた階段を指さしながら言った

静音「明らかに何かあったでしょ、この黒焦げで傷だらけの壁と床は、、、」

峠「爆発物、、、?」

静音「そうみたいね、しかも消火器を破裂させるほどの威力のね」

峠「暴力団か、?」

静音「さぁね、、私詳しくはわからないわ、、そんなことよりそこの階段上れそう?」

峠「ちょっと高いけど、、いけるで」

静音「OK、舞華さん先にあげれる?」

峠「問題ない、」


彼は「よいしょ」と彼女を持ち上げて上の階の床の上に優しく寝かせた


静音「私も上げてもらってもいいかしら?」

峠はぐっ、とグッドサインを作り私をやさしく抱え込んで上の階にあげてくれた

峠「うい、、しょっ、、と」

静音「峠君凄いわね」

峠「2人が軽かったからな」

静音「ど、、、どうも、、」


峠「そんで、、体育館はどっちや?」

静音「こっちよ、、、舞華さん担いでいくの、辛くなったら言ってね」

峠「ああ、わかった」


私達は少し歩いて体育館前の廊下に出た


静音「めっちゃ床に靴の跡あるわね、、、」

峠「急いでいたんやろな」



ーーーーーーーーーーー少年・少女、移動中、、、----------


峠「お、ここか?」

静音「そうよ、、、懐かしい、、、」

峠「静音さんはこの学校出身なんか?」

静音「ええ、そうよ、、、、、?」

峠「?、、、、どうしたんや?」

静音「ちょっと待ってて、、」

峠「え?あ、おう、、」



私は体育館入り口に違和感を覚え、空をなでるようにして手を振った、、、すると手先から血が滴っていることに気づいた



静音「いたっ、、、、やっぱりね」

峠「大丈夫か?」

静音「うん、、、それより、ここワイヤーが張られているわね、、」

峠「えっ、!それってもしかしてここから入れなかったりするんか?」

静音「いいえ、どうやらしゃがんだら当たらないようになっているみたいよ、、私が先に行くからそのうしろについてきてね、、、、あっ、前はみないでよ」

峠「?おっ、おう」


              ・

              ・

              ・

              ・

静音「ふぅ~、、着いた、、、」

峠「ちょっとあの姿勢はつらかったな、、」

静音「大丈夫?少し休む?」

峠「いや、大丈夫や」

静音「そう、、じゃぁ私が先に入るわね」

峠「あぁ、、、」


コンコン・・・





コンコン



静音「あら?かえって来たわ、大丈夫そうね」




ガチャ、、、、




???「せっ先生!生存者ですっ!」

???「なに?、、、、、おぉ、、お前は八相、、!」

静音「久し振りですね、杉浦先生お元気そうですね」

杉浦「あぁ、」


静音「、、峠君~入ってきても大丈夫よ」


呼びかけると彼は会釈をしながら入ってきた


峠「し、失礼します、、、あ、えっと、上下 峠といいます、」

杉浦「律儀な奴だな、、、八相、お前の彼氏か?」

静音「セクハラですか???」

杉浦「まったく、、冗談の通じないやつだな」

峠「は、、はは、、」


杉浦「八相、職員用シャワー室の前で待っているといい、」

静音「え?、、、、!、、、分かりました」

私は職員用シャワー室の前まで走って行った、



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



杉浦「上下、そのお前が背負っている奴はケガ人か?それとも、、奴らに噛まれたのか?」

峠「いや、奴らの死体を見て気を失っただけです」

杉浦「そうか、ならあっちの保健所もどきでお前らは休んでこい、むこうならゆっくりと休めるぞ、、」

峠「い、いえ、俺は大丈夫です」

杉浦「お前さんずっと背中に背負っていたんだろ、それならお前さんも向こうで休んでくるといい」

峠「ありがとうございます、、では失礼します」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







???「杉浦先生に文句言いたいけどめんどくさくなりそうだからいいや、、」

僕は靴を履いて体育館に出ると聞き覚えのある声が聞こえてきた



「よかった、無事だったのね、、」

僕はその瞬間力強く抱きしめられた


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