詩 料理は格闘
掲載日:2026/07/04
料理は格闘と似たようなものである。
相手によって力加減を変えないといけないし、暑い中、あちこち動かなければならないからである。
ふう、ふう、ふう。
汗をタオルで拭きながら、家族のため、ファンのために戦う。
もちろん休憩時間をとってもいいが、それもゆっくりとれるわけではなく、立ちながら飲み物を口にしたりと、忙しい。
包丁は手のひらの攻撃と一緒で、刺したり、突き放したりするものである。
その後は下準備で、セコンドから助言をもらったり、卵や小麦粉といった爆弾を使ったりする。
最後は火のついた炎を口から出すようなもので、フライパンを相手に寝技にもちこむ。
じっくりと、じっくりと。
焦りは禁物。
時間が経つまで我慢して、ようやくゴールとなる。
カン、カン、カン。
終了の合図が鳴り、料理との格闘は終わるのだった。




