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終章 親友以上恋人未満

後日談です。クライマックスとも答え合わせとも言いますね。

 新学期。真鈴は今日もぼーっと自分の席に腰掛けて空を見ていた。僕は相変わらず真鈴のキーホルダーとして鞄にぶらさがっている。


 え? 真鈴と凛の話はどうなったのかだって? それじゃあ少し時間を巻き戻そう。



 凛が車で向かった病院で治療を受けた後、真鈴と鳴宮は東雲家の凛私室へと招かれた。

 鳴宮は包帯で治療された凛を見た途端涙腺が決壊し、彼女に行った仕打ちに対して平謝りをした。

 凛は鳴宮に対して謝罪を繰り返していたが、真鈴の手を握る凛の姿を見て、意気消沈してすごすごと撤退した。


「……」

「……」


 にぎにぎ、と真鈴たちが手を握り合う甘いのろけ空間で、僕は今か今かと告白のタイミングを待っていた。


 そして数十分後。


「あの」

「なあ」


 第一声がお見合い。その後また沈黙が流れたが、今度は真鈴の方から口を開いた。


「えっと、さっきのことなんだけど……」

「は、はい。そうです、よね」


 凛は真鈴に向き直る。真鈴はその視線をまっすぐに受け止め……ちょっとずらしたが概ね受け止めた。そして凜が口を開こうとした直前、


「真鈴陽太くん。私は――」

「はいおじゃましますよ」


 彼女の部屋の扉が勢いよく開け放たれた。そしてずかずかと入って来たのは凜の祖母――東雲怜。彼女は困惑する二人には目もくれずに、スマホに付いたキーホルダー――僕を確保して即座に撤退した。


「えっと、おばあ様?」

「お気遣いなく」

「俺のスマホ……」

「お気遣いなく」


 そのまま僕は怜によって隔離されてしまった。

 苦言を呈しても、「若い人の逢瀬を邪魔しちゃダメですよ」と忠言してくるばかりで、結局僕が真鈴の持ち物として復帰したのは翌日の朝になってからだった。


 そこから夏休み終了までの十日間真鈴が東雲と会うことは一度もなく、時間は現在、新学期初日へと戻る。


 先ほどから教室を見ているが、夏休み明けは夏休みマジックによるカップルが爆増する時期だ。ざっとみただけでも四組ほどの男女がイチャイチャしている。

 真鈴もそうなったのか知りたいところだが、あの一瞬だけでしか僕との意思疎通ができなかったため結局どうなったのかはさっぱりわからない。


 まあ僕としては成就した恋愛ほど見ていて気持ちの悪いものはないので、出来たら成就した瞬間に退去するのが理想ではあるのだが……。


 と、そうこうしている間に、教室後方から入って来た人物が、真鈴の隣席に腰かける。真鈴が全く気付いていないので、ぷくっと頬を膨らませた彼女は真鈴の頬に指を突き刺した。


「えいっ」

「!?」

「やっと気づいた。おはよう」

「あ、ああ部長。おはよう」


 動揺しつつ、真鈴は東雲に挨拶を返す。


「今日まだ暑いね。もう九月なのに」

「まあまだ三五度も超えて来るらしいしな」

「ええ? 本当に?」


 いつかの焼き増しのようなキョドったやりとりが繰り返されるが、いつかとは異なり真鈴の声は裏返っていない。そして最も異なる所は――。


「それでさ、()()()()。部長じゃないでしょ?」

「あ、ああごめん()


 彼らの呼び名。さらにその距離感。まあ一線を越えたような超えなかったような。どっちともとれる雰囲気。

 この時点で僕はうすうす察していた。


 「俺たちの戦いはこれからだ」エンドかぁ、って。

くう~w疲れましたwこれにて完結です!


言ってみたかったんですよこれ……(感無量)


というわけでこれにて完結です。PVがよければ連載作品にするかもしれませんので、どしどし反応お待ちしております!

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