第4話
古都ヘマイト。
霧の立ち込めるこの地には生者は僕しかいない。
他にいるのは魔坑石で出来た石像。
その一体が物陰から飛びかかって僕の残像を切り裂いた。
それを後ろから手刀で真っ二つにする。
こいつらは僕がここに来てから絶え間無く襲ってくる。
おかげで僕は不眠不休だ。
もう何体破壊したかわからない。
10万はゆうに超えてると思う。
町のそこら辺にバラバラになった石像だった物が転がっている。
どうやらこれらを回収しる奴もいるらしい。
修復して再度襲いかかって来てる。
恐怖を感じ無いから何度も躊躇なく攻めてくる。
なんてエコな奴らだ。
こいつら用に作った武器は4つ共壊れてしまった。
それからと言う物、僕はさっきみたいに手刀で切り裂いている。
すっかりこの魔力阻害の中の戦闘も慣れた。
慣れとは凄い物だ。
ずっとこの中で魔力を使い続けていると精度が上がって来る。
まだ外の様にはいかないまでも、身体の周りに纏うぐらいには使える様になっている。
気力の身体強化と合わせると、さっきみたいに魔坑石を切断するのも容易い。
遠くで微かな物音がした。
そこに向かって僕は馳せる。
建物の壁をぶち壊して中に入った。
ちなみにこの壁も時間が経つと元に戻る。
理屈は不明だ。
この中は世界と隔離されていると言っていた。
だからその状態を保とうとしているのかもしれない。
その隔離してる魔導具はすぐに見つけられた。
なんか細工された跡があった。
それによって外部に転移魔法を展開出来たわけだが、それも僕が書き換えて更に強固な壁にしてやった。
つまりは出ようと思ったらいつでも出れるんだけど、僕の身内を殺すつもりらしいからまずは全て排除しないと出るわけにはいかない。
「ひっ!」
僕の姿を見た男が短い悲鳴を上げて逃げ出した。
それを取り押さえて床に組み伏せる。
「嫌だ!
助けてくれ!」
必死にもがいているけど逃がすつもりは無い。
魔力に霊力を混ぜてナイフを生成する。
そのナイフで何度も何度も突き刺す。
「――!」
声にならない悲鳴を上げるほどの苦痛を与え続ける。
石像の他に居るのはこいつら人間っぽい奴ら。
どうやらこいつらはここの元住人らしい。
漏れなく死んでいるが何故か肉体を持って動いている。
幽霊のような物のなのかな?
わからないけど幽霊って呼んでいる。
こいつらが結構厄介。
斬っても斬っても時間と共に復活する。
こいつはもう何回も消している。
更に痛覚も無いみたい。
ただ感情はあるみたい。
父に復讐しようとするぐらいだから当たり前と言ったら当たり前の話だ。
あと記憶も引き継がれてる。
だからこうやって霊力で魂に直接苦痛を与える。
初めの頃は何度も何度も石像と一緒に襲って来たけど、今や立場は逆転していて僕が狩る側になっている。
悲鳴が枯れても刺し続けてると、男は霧に溶け込む様に消えた。
また時間が経てば復活するかもしれない。
だけどこうやって魂にはダメージを与え続ければいつかは消滅する。
その証拠に間違い無く数は減って来ている。
魔力が阻害されてるので五感だけで探さないといけないから面倒ではあるけど、現状これ以外に方法が無い。
馬の近づいてくる音が外から聞こえる。
どうやら悲鳴を聞きつけて騎馬石像が来たみたいだ。
本当に休む暇も無い。
僕は壁をぶち破ってその勢いのまま騎馬石像を真っ二つにする。
この破片も全部が再利用出来るわけでは無いみたいで、こいつら石像も減って来てはいる。
つまりはどれだけ時間かかるかわからないけど、いつかは終わる。
ならば続けるだけ。
もうどれぐらい時間が経ったのだろうか?
空も変わらないから時間の感覚なんて一切無い。
飛んで来た矢を超能力で反転させて数倍のスピードで石像にお返しする。
石像の真ん中にポッカリと穴が空いて倒れた。
かなり遠くだけど視界の端に動く物を見つけた。
今度は女だ。
僕は一瞬で隠れている女の前に移動して、左手で両手を掴んで壁に叩きつけてしっかり拘束する。
「ひぃ!
なんで!?
あんなに遠くにいたのに!?」
僕の顔を見た瞬間から女の目は絶望感に染まり、涙が流れる。
なかなか唆る表情だ。
こいつももう何回も見た奴だ。
奴らの中では当たりの奴だ。
僕は問答無用で服を引き裂く。
「嫌だ!
もうヤダ!
お願いもう辞めて!」
僕は何も言わずに犯す。
こいつらの中には結構好みの若い女がいる。
こいつはその1人。
もう何回犯ったかわからない。
「お願い……もう……イヤ」
こいつは前回ぐらいから、力無く言うだけでもう抵抗する気力も無くなっている。
つまりやりたい放題。
こうなった女達は見なくなる傾向にある。
つまり復活して無いって事だ。
そろそろこいつは復活しなくなりそうだ。
泣き言の合間に出る喘ぎ声がとてもエロい。
本当に寝てないからこう言うストレス発散はとても重要だ。
僕は寝なくても体力的には大丈夫だけど、ストレスはどうしても溜まるんだ。
ちなみに最初に僕を殺すとか言ってた女も、もう何回か捕まえて犯ってやった。
あいつは前の時も必死に抵抗して、喘ぎ声を出しながらも最後まで僕を睨んでいた。
あれはまた復活してそうだ。
今みたいに思いのままに犯るのもいいけど、あんな風に必死に抵抗してるのを無理やり犯るのも興奮する。
つくづく僕は悪党だと自覚するよ。
押し倒して散々楽しんだ後に始末する。
もし次があったら、また犯そう。
さあ、獲物探しはまだまだ終わらない。
この中の全てを排除するまでは。
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