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世界を生き抜く悪党の美学  作者: 横切カラス
12章 悪党は過去の悪事からに逃れられない
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第14話

いよいよ式典は明日となった。

式典は3日間続く。

僕が月下の宝杖を奪うのは初日のオープニングセレモニーの時。

国王が民衆の前で終わりのスピーチをするんだって。

きっと注目度MAXだよ。


平和の式典の最初に僕と言う悪党が現れて台無しにしちゃう。

それによって人々は平和の尊さを知る。

なんてね。


ちなみにチャップ雑芸団の公演は初日。

オープニングセレモニーである。


そんな訳で今日は朝一から準備のお手伝いをちょろっとした。

流石大都会の公演。

団員は200人を余裕で超えている。


だから僕もする事が少なかった。

なので午前中から暇になったのでお散歩。


そこで僕の愛しのアンヌを見つけちゃった。

今日はいい日だ。


アンヌはオオクルとシャノンと一緒に歩いている。


ズルい。

僕もアンヌとデートしたい。


オオクルは楽しそうにアンヌとお喋りしてるけど、シャノンはなんだか拗ねてる感じ。


「あっ!師匠〜」


オオクルが僕に気付いて手を振って来た。


「オオクル。

僕は師匠じゃないといつも言ってるよね?」


「はい、師匠。

わかってます」


何も分かっていないがな。

なんかアンヌはニコニコしながらこっちを見てるし。


「ヒカゲさん、聞いて下さい」


シャノンが珍しく食い気味に話しかけて来た。


「どうしたの?」


「オオクルったらアンヌさんにデレデレし過ぎだと思いませんか?」


僕はさっきの風景を思い出す。


「そうだね。

デレデレし過ぎだ」


「え?そんな事無いよ」


「そんな事あるよ!」


シャノンはプイッとそっぽを向いた。


どうやらヤキモチを妬いてるらしい。

なんて初奴だ。


「どうしたのシャノン?

何か怒ってる」


「別に怒って無い」


「ダメだよオオクル。

アンヌにデレデレしたらいけないよ」


「別にデレデレしてるつもりは……」


「気持ちはよーく分かるよ。

でもアンヌは僕の女だからね。

絶対にあげないよ」


「コラ!ヒカゲ君!

急に変な事を言わない!」


アンヌが慌てて僕を叱るけどもう遅い。


「師匠とアンヌさんってそんな関係だったんですか!?」


「それなのにウチのオオクルがごめんなさい」


シャノンが慌ててオオクルの頭を押さえて、一緒に頭を下げた。


もうすっかり信じちゃってる。


「違いますからね。

ヒカゲ君が勝手に言ってるだけですからね」


アンヌがめちゃくちゃ焦ってる。

焦ってるアンヌ可愛い。


「もう、アンヌったら〜

照れちゃって〜」


「コラッ!ヒカゲ君!

その言い方だと勘違いしちゃうでしょ!」


「昨晩のベットの中のアンヌは可愛かったよ」


「それっぽい事言わないの!」


オオクルとシャノンは何を想像したのか、顔が真っ赤になる。


「まだまだ2人には早かったかな?」


「ヒカゲ君!

いい加減にしないと怒りますよ!」


「だからアンヌさん、今朝は別の部屋から出て来たんだ……」


「まさか師匠とそんな事になってたなんて……」


ちょっと待て。

それはどういう事?

聞き捨てならないぞ。


「それは鍵が調子がおかしいから部屋を変えて貰ったんです!」


なんだ〜

良かった〜

もう、びっくりしたじゃないか〜

ホテル側もちゃんと部屋の整備ぐらいしといてよね。


「そう言う訳だからアンヌは僕の女だから手を出したらダメだぞ」


「違いますからね!」


「はい。

分かりました師匠」


「何もわかっていません!」


「約束だぞ。

約束破ると僕がシャノン食べちゃうぞ」


「それはダメ!」


オオクルが慌てて僕からシャノンを隠すように抱きしめる。


「シャノンは俺の大好きな女の子なの!

俺のお嫁さんになって貰うんだから!

いくら師匠でもシャノンに手を出したら許さないから!」


「……」


「……」


僕とアンヌはあまりな爆弾発言に黙ってしまった。

もはやプロポーズだ。

当のシャノンはさっきとは比にならないぐらい真っ赤っかになっている。


「……どうしたの?

急に黙って」


オオクルは自分が言った事の重大さに気づいていないらしい。

1人キョトンとしている。


ふとシャノンの方を向いて、抱きしめてる事に気づいて慌てて離した。

そして、真っ赤な顔でシャノンに見つめられてやっと自分の言った事を理解したのか、オオクルも同じぐらい真っ赤っかになる。


「えーと……その……」


「オオクル」


「はい!」


しどろもどろしていたオオクルは、シャノンに名前を呼ばれただけで何故か気をつけをした。


「とりあえず私はオオクルの彼女って事でいいんだよね?」


「えーと……その……」


「いいんだよね?」


「はい!お願いします!」


「里に帰ったらちゃんと挨拶に来てくれるよね?」


「も、もちろん」


「わかってると思うけど、私達はもう成人してるんだよ。

意味分かってる?」


「う、うん」


「もう一度ちゃんと顔見て言って」


「大好きです。

僕のお嫁さんになって下さい」


「はい!

私もオオクル大好きだよ!」


シャノンは飛び切りの笑顔でオオクルに抱きついて口付けをした。


「アンヌ。

僕達お邪魔みたいだし、2人っきりでデートしよう」


「そうですね。

行きましょうか。

でも夕方までですよ」


「はーい」


なんか知らないけど、一組のカップルが成立してしまった。


おかげで僕はアンヌとデートする事が出来る。

めでたしめでたし。

2人共お幸せに。

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