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もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ5才

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今日は森を散歩します

 今日は、とても美しい声で鳴く鳥がいるという森の方まで出掛けることになった。

 青銀色をした、尾羽の長いキレイな鳥らしい。

 ということで、今日は可愛いワンピースを着せてもらった。ついでに昨日アルにもらった守り刀をどう装着するか悩んでいたら、メアリーに「こちらに滞在中は止めましょう」と言われてしまった。

「殿下からの贈り物ですけど、刃物ですからねー。護衛の方がどう思われるか」

 そ、そうか……。それもそうよね。

 未練がましく守り刀を抜いたり差したり。メアリーがそんな私の背中を軽くポンと押した。

「はい、髪を上げましたよ。こんな感じでいいですか?」

「うん、ありがとう!髪を結ぶのはまだ下手だから、助かったわ」

 今日はハーフアップだ。

 長い髪は邪魔だから、全部アップにしたいけど、この世界ではその髪型は大人でないとダメらしい。しょーもない風習よねえ?


 柔らかな木洩れ日がまるで小道を揺らしているようだ。光の女神の祝福みたいにキラキラと美しい。

歩みを進めれば、ときにカサカサと音がして、小動物が逃げていく姿が見えた。

「今のは、リス?」

「僕は尻尾の先しか見えなかった。エサを持ってきたら良かったな」

「手からエサ、食べてくれるんですか?」

「ここの子達は人懐こいよ。さっきは物音に驚いて逃げたみたいだけど」

「ホント?!じゃ、持ってきましょう!」

 外へ出るときに当然のようにアルが手を差し出してきたので、今、私達は手を繋いで歩いている。なんかこれ、一見したらデートっぽいよね……。

 まだ小さいのに自然にエスコート出来るなんて、アルは貴族のマナーが染み付いていてすごい。

「あ、あの木。上の方にウロがあるだろう?フクロウがいるんだよ」

「うわあ、見たいなあ」

「上ってみる?」

「家の中を覗きこまれるのはイヤだろうから、我慢します」

 てゆーか、最近は木に上るのは自粛してるもん。アルの骨折は、結構ショックだったし。

「それにしてもアルは、この森のこと、よく知ってますね」

 モラ湖は馬で一周すると半日掛かるほどの大きさだと聞いている。王家の保養地はなかなか広い。

 だけど、アルはどこにどんな花が咲いていて、どんな木が生えているか、ここにはこんな生き物がいるとか、良く知っていた。

「赤ん坊の頃から、夏至祭が終わったら秋までここにいることが多いんだ。それ以外でも時々、来ている。ここなら、ある程度、護衛無しで自由に動けるから。母上も落ち着くらしいし」

「……王城でも護衛って付いているんですか?」

 前に王城へ行ったとき、廊下に立つ騎士は見掛けたけど、アルに護衛っていたっけ?

「四六時中、目立たない距離で護衛は付いているよ。アリッサもでしょ?」

「え?わたしは付いてない……かと……」

「公爵家でそれはないと思うなぁ」

 え?私に内緒で付いてることってあるの?

 いやいや、下町へ行ってるのがバレてないんだから、付いてないんじゃないかなぁ。王族とは違うもんね。

誤字報告について…「重態」ではなく「重体」では?とのご指摘をいただきました。

報道では「重体」に統一されているようですが、どちらの漢字を使っても意味に差はないことから、私個人としては「態」の方が危篤状態を感じるので使っています。……字面的に、重そうな感じがしません??私だけでしょうか……?

もう1つ、「おでこにシワがつく」と表現した部分を「眉間にシワができる」との訂正もいただきました。こちらについては……会話文のため「おでこにシワがつく」のままでお願いします。


※ 眉間だけではなく、おでこにまでシワが寄るくらい顔をしかめている、という感じです。

また、「出来る」だと「シワのある状態になる」(状態になった瞬間を指す?)、「つく」なら「シワが取れない状態になる」だと私は思ったので、「つく」を採用しました。……というか、「Tシャツにシワがつく」は言うけど、「顔にシワがつく」は表現として間違っているのでしょうか?

ま、この辺りは会話文内なので……。


何の気なしに使っている言葉の数々、指摘をいただいて改めて調べるとなかなか勉強になります。

ありがとうございます。

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