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もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ5才

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じゃあ誰がいいかというと、難しい…

本日2回目の更新~。

 だが、兄さまの話で、私は分かってしまった。

 たぶん私は、アルフレッド王子のためにお母さまが産もうと考えた子なのだ。女の子なら、婚約者に。男の子なら側近に。

 アルの誕生半年後に、第二夫人は第三王子ザカリー様を産んでいる。

 お二人の王子を授かったとはいえ、優秀で陛下によく似た容貌のアルを、シンシア様はあまり良く思われていないという噂を聞いた。その上、生家のホッジ侯爵家は野心家だ。もしかしたら、アルの暗殺……なんてことも考えているかも知れない。

 だからこそ、お母さまは私とアルを結婚させたいのだ。

 なんか……そんな裏事情を知ってしまったら、悩んじゃうね……。

 でも、それを隠して私の意思を尊重してくれる、お父さまとお母さまには感謝だ。そして、それを理解してなお、私に本当のことを話してくれたオリバー兄さまにも。

 私は、兄さまを真っ直ぐに見た。

「ありがとう、兄さま。わたし、ちゃんと考えてみるね」

「うん。どういう結論を出しても、アリッサがきちんと考えた答えなら、兄さまは応援するから」

「分かった!」

「ちなみに……」

 兄さまは少しだけ声を落とした。

「マシューのことはどう思う?」

「マシュー?!」

 思いも寄らない名前に、ビックリする。

 兄さまはハハハ、と笑った。

「子爵だから、侯爵家にでも養子に入れて順番を踏まないとダメだけど……父上が、どうやらマシューならアリッサを預けるには足ると判断しているみたいなんだ。まだ9才か10才だろう?父上に認められるなんて、たいした子だね」

 うん、確かにマシューは頼りになる。マシューと一緒に世界を巡ってみたいなとも考えている。

 でも……マシューと結婚?!

 がっちり首輪を嵌められそうな気がするからイヤだ……。

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