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もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ5才

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避暑地へのお誘い

 サンドイッチを食べ終え、デザートのケーキへ。

 ふう、空腹がようやく収まった。

「水龍公爵家から、夏至祭の花火は綺麗に見えた?」

 アルがふと、思い出したように聞いてきた。

 私は頷く。

「花火に近いからか、迫力あってすごかったです。王城なら、もっと近いですか?」

「うん。花火は王城の庭から上げるからね。ただ、真上なせいで見上げていたら首が疲れる……」

「なるほど~。あ、花火を上げるのは、誰ですか?」

「基本的には王宮魔術師。でも、一つ二つ、父上や僕のも混ざってるよ」

「え!アルの花火?!」

 それはビックリ。どれだったんだろう……。

 アルは照れ臭そうに肩をすくめた。

「僕はまだ下手だから、小さいのをひとつだけ。来年は、アリッサにも分かるよう、大きくて綺麗なのを上げるよ」

「うん!楽しみにしてます!」

 いいなー、自分の花火を上げるのって。楽しそう。

 ていうか。花火って、魔法じゃないのかしらん?

「それで、水龍公爵家ではまたゲームしたの?」

「今回は、エリオットとディの部屋を見せてもらって」

「……様は取ったんだね」

「壁を感じるから要らないと言われちゃいました。あ!あの……エリオットとは友人です!なんか色々騒ぎになってるみたいですけど、全然、そーゆーのではなくて……!」

 忘れてた、アルにも誤解だって言っておかないと!

 あわあわ説明していたら、アルは「分かってる」とニコッと笑った。

「エリオットもディも僕も、みんなアリッサの友人だよね」

「です!」

 力を入れて返事したら、アルは至極真面目な顔をして頷いた。

「うん。アリッサは、ホントにすぐにいろんな友達が出来るから。だから僕も頑張るんだ」

 うわ~、アルのこのヤル気があれば友達100人計画も夢じゃなくなってきたかも!



 アルが帰り際に、突然こんなことを言い出した。

「そういえばアリッサ、馬に乗ってみたくない?」

「え、乗りたいです」

「じゃあ、この夏に王家の避暑地においでよ。母上がコーデリア様を誘うって張り切っていたから、一緒に来たらいいよ」

「お、王家の避暑地に行っていいものなんですか?」

「コーデリア様も来るしね」

「そっか……お母さまが行くなら……」

 馬は、お父さまが私には危ないといって乗らせてくれないのだ。

 むふふ。

 アルが一緒ならお父さまも反対出来ない。これは良い機会だわ!

王子、ヤル気満々ですよ~。友達100人作るより難しいミッションに挑戦開始です。

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