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もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ5才

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巨大魔法陣と魔力

 魔法陣を一家全員でぐるりと囲む。

 更に外側には、神官長を始めとする神官達が並ぶ。二十人くらいいる。白い衣装の人間ばかりがずらりと並ぶのは、なかなか圧巻の光景だ。

 やがて目を閉じたお父さまが、両手を合わせて古い言葉をゆっくり口にした。意味は分からない。私達は、後に付いてそれを同じように唱える。

 短い文章の一節一節のようなものを、全員で丁寧に紡いでゆく。

 ふと、魔力の揺らぎを感じた。

 体から、魔力が陣の方へ流れている……?ただし、微量だけど。

 ───魔法の練習を始めた頃。実は、魔力の流れなんて全然分からなかった。

 だけど、いつまで経っても小さな炎しか出せないので、途中から“魔力の流れ”を意識するようにしたのだ。炎を作り出すとき、体全体に魔力を巡らすのではなく、指先だけに集中するように。

 そうしたら、炎が格段に大きくなった。

 とはいえ、魔力は目に見えない。感覚を掴むまではかなり大変だった。前世でいう“気功”みたいなものを勝手に意識して、太極拳の真似をしたポーズで練習したら、いつの間にか分かるようになった感じ。

 案外、ポーズって大事かも知れない。

 まあ、そんなワケで、魔力が陣に流れているのに気付いた私は、無意識のクセになっているのだろう、合わせている両手の指先に魔力を集めていた。この方が流れが安定して気分的に落ち着くのだ。

 それにしても魔力が陣に流れているなら、何か魔法が発動しておかしくないんだけど……どうも、それらしい気配が無い。

 陣が、魔力を集めるだけ?

 どういうことなんだろ?

 よく分からないけど、気になるなあ。これだけ巨大な陣なのに、ごく僅かしか魔力が流れていないのも意味が分からない。

 一般的に、大きい陣ほど、膨大な魔力を要する威力の大きな魔法が発動するのに。

 色々考え込んでいたら、力んでしまったのだろうか、強引に押し込むような形で私の魔力を陣に流していた。

 あ、と思って指先の集中を切ろうとした瞬間。


 カッと陣が光った。


「え?!」

 その途端、ものすごい勢いで身体中が引っ張られる。

 いや、違う。

 魔力が……陣に全部、持っていかれる!ヤバい!!

 本能的に合わせている手を離し、意識を他に向けようとしたけど……あっという間に私の意識はブラックアウトした。

意識を失うという大変な状況ですが、明日の更新はお休みします。

ごめんなさい~!

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