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もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ5才

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超美形な双子が来た

 王都のカールトン邸には、庭にガラス張りの温室がある。お茶会はそこで行うことになった。

 元から中央にテーブルや椅子が設置されているけれど、その周囲にちょうど花が見頃の鉢植えを持ってきたり、綺麗なテーブルクロスを用意したり。あれこれ、手を加えて、いい雰囲気だ。

 お茶会に最初にやって来たのは、ブロワ侯爵の娘、エイダだった。ふわふわの金髪に可愛くリボンを飾り、明らかにライアン兄さま狙いで真っ先に挨拶へ行く。アナベル姉さまや私への挨拶は、かなりおざなりである。分かりやすい。

 次はエバンズ伯爵の息子、ハリー。わりと体格がいいけど、ライアン兄さまより1つ年下らしい。エバンズ伯爵の次男がオリバー兄さまと同級生で仲が良いから、年の近いハリーもライアン兄さまと仲良くなろうと来たっぽい。どうかなぁ、ライアン兄さまよりセオドア兄さまとの方が仲良くなれそうな気がする。

 ウィルソン侯爵の息子、トーマスはアナベル姉さま狙いかな?でもちょっと気が弱そうで、声が小さかった。

 最後が……水龍公爵ヘイスティング家の双子。

 エリオット様とクローディア様。

 ビックリした。ガラス細工のような、繊細で美しい双子だったからだ。

 二人とも顎の辺りで切り揃えられた白銀の髪。薄い紫の瞳。透き通る白い肌。

 アルフレッド王子も美しいけど、あちらが太陽のような陽の明るい美としたら、こちらは月の儚い陰の美しさ。それが二つ!!これ、部屋に飾っておいたら、ずっと眺められそう……。

 ファーストインパクトが強すぎて、すぐに挨拶の言葉が出てこなかったら、先制パンチを食らった。

「貴方がアリッサ?ふぅん、噂通り、下品な紅い髪ね!アルフレッド殿下はこんなののどこが気に入ったのかしら?」

「ディ、失礼だよ。きっと殿下は、物珍しさに惹かれたのだから」

 あら、イヤだ。

 一瞬、手が出そうになったわ。こんなに美しいのに、お口は残念ね。

 でもダメダメ、ここは大人の対応をしなくちゃ。

 だが、私が侮辱されたので、アナベル姉さまとライアン兄さまがすっかり戦闘態勢になってしまった。

「あら、クローディア様。相変わらず残念な視力でいらっしゃいますのね。このアリッサの可愛さがちゃんと見えないなんて」

「お二人にメガネをプレゼントした方がいいかな?かなり分厚いメガネが必要そうだけど」

 ああああ~。

 低レベルなお茶会スタートになっちゃった~……。

少しずつブクマや評価が増えてきました。うれしいです、ありがとうございます!

最初にこの話を考えたときは、全部で30話程度で終わるストーリー展開だったのですが、好きなように思いつくまま書き出したら、どんどん書きたいことが増えています。

この調子でいくと、学校へ入学する10才まででも、だいぶ掛かりそうな予感。

最終的に何話まで行くか、自分でも心配になってきた~……。(予想以上に登場人物も増えそうで、やばい!)

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