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もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ7才

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報連相は大事!

 春華祭が終わり、お父さまや姉さま、兄さまたちは王都へ。

 去年は(寂しいなー)と思ったものだけど、今年は忙しい。

 まずはオリバー兄さま、お祖父さまと一緒に神殿へ。オリバー兄さまは、今年から本格的に領の仕事をお祖父さまから引き継ぐそうで、力が入っている。

 神殿へ行き、ヘイリーさまの授業風景を見学。そのあとヘイリーさまを交えて、領内の基礎学力向上計画について話し合う。

 ヘイリーさまは、急に話が大きくなったので目を白黒させている状態だ。

 そうだよねー。私もビックリしてるもん。

 なお、学力向上計画で一番問題になる点は教師をどうするか、なのだけど。

 ひとまずは学院を卒業したばかりのグレイシー姉さまや、オリバー兄さまの婚約者ヘレナさまを筆頭に、何人かが教師役に立候補はしているらしい。良かった。

 で……この件と同時に、私は王城で開くリバーシ大会の案もまとめている。二、三日中には王城へ行く予定だ。

 もちろん、通常の勉強も合間にやっているので……7歳にしてブラック企業就職?!って気分。いや、前世は高校生で終わってるから実際に就職した経験がなく、あくまでも想像なんだけど。

 ま、残業があるワケじゃないしね。遊んだり、のんびり、ぼーっとしてる時間がないっていうか。

 でもさ、これだけテキパキといろんなことを片付けられる私って、前世なら有能秘書にでもなれたんじゃない?


 王城へ行く日になった。

 午前中にウォーレンさんと会って、一度屋敷に戻って、午後から正式に表から王城訪問することになっている。

「オリバーが新しいことを始めるとかで、アリッサも関わっているそうだな。……大丈夫か?」

 王都の屋敷で王城へ行く支度中にお父さまから心配そうに聞かれた。

 基本的に領の運営にお父さまは口を出さない。なので、オリバー兄さまによる学力向上計画を今朝、初めて知ったらしい。

 ちなみにオリバー兄さまもリバーシ大会の件を知らなかった。ということで……

「えっ?!アリッサ、そんな大きな計画に携わっているのか?!ご、ごめん、知ってたらこっちの件は後に回したのに……」

と、オリバー兄さまからも平謝りされてしまった。

 ……まさかお父さまとオリバー兄さまの間でちゃんと報連相が出来てないって知らなかったよ。なんだ、私、あんなに頑張らなくても良かったワケ?


 王城へ。

 そうそう。護衛に付いてくれるイアン、侍女姿になってて超ビックリ。

 もう、ホントすごいのよ。普通に女の人にしか見えない……。

 しかも、顔を見ても10秒後には忘れてしまいそうな、平凡顔。この目立つ私の顔とたまに交換して欲しいわぁ。

 ───転送陣を出たら、いつもと同じようにアルが迎えに来てくれていた。

 護衛がリックじゃないことに何か言われるかと思ったけど、特に疑問に感じた様子はない。ベテランに変わったんだな、くらいなのかも。


 お父さまとは別れ、アルと塔の方へ。

 途中、イアンが(今はイアンではなく、侍女のメグだそうだ)スッと不思議な動きをした。

 私が見ていることに気付いたらしい。無表情だったイアンがわずかに苦笑して、私に向かってそっと人指し指を唇に当てた。

 大丈夫。

 よく分からないけど、諜報活動の一環でしょ?見なかったフリするよ!


 久しぶりのウォーレンさんは……固い顔をしていた。まだ、ラクの件が響いているようだ。

 アルの敵認定されちゃったかなぁ。

 なんとなく、いい関係が築けているって思っていたのに。

「き、ききき今日は……ぼ、僕に……き、聞きたいことが……あるって……」

「はい。あの……二人で話せますか?」

「……僕には聞かれたくない話?」

 アルが驚いたように目を見張って聞く。ウォーレンさんの眉間のシワが濃くなった。

「えっと……ウォーレンさんと話したあと、ウォーレンさんがアルに言うというなら、別にそれは構わないと思っているんだけど……」

「ふうん?」

 ごめんなさい、アル。悩みに悩んだ末の相談先なの。できたら、アルには迷惑をかけたくないんだよ……。

中途半端なところで終了しているので、今週は木曜も更新できるよう急いで書きます…!

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