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もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ6才

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港町リーバルに到着

話の都合上、少々、短め。次が倍の長さになります……。

 リーバルは切り立った崖の間に出来た港町だった。

 ブライト王国で唯一の港町であり、カールトン領にとっても重要な土地であるリーバルが領都じゃない理由、なるほど、それはこのせいなのかも。大きく広げることが出来ないのだ。港町としては、それなりの大きさではあるけれど。

 しかも陸路なんて、最後は細い崖道だった。危ないことこの上ない。

 まあ、陸路代わりに川が使えるけどさ。

 ───かなり朝早く出発したのに、到着時はすっかり夕暮れになっていた。

 リーバルでの滞在は、統領の館だ。

 統領のバート・オズボーンは、海賊の格好が似合いそうなカッコいいオジさんだった。ロマンスグレーの長い髪を後ろで一つに結び、陽に焼けた浅黒い肌をしている。50才くらいらしいけど、動きはキビキビとしてもっと若そうな雰囲気だ。

「お久しぶりです、オスカー様、マシュー様。……それと初めまして、素敵な姫君。このリーバルで統領を務めておりますバート・オズボーンと申します」

「初めまして、オズボーン様。アリッサ・カールトンです。このたびはお世話になります」

「どうぞ、バートとお呼びください。オスカー様やマシュー様から姫のお噂はかねがね。お会いするのを楽しみにしておりました」

 ニコッと目尻に皺を寄せて笑う。

 ……ひゃ~、イケおじ!お父さまより年上の人に、まさかこんなにくらっとするとは思わなかった。女性慣れしてる感じなんだけど、全然、嫌らしさがなくて爽やか~。いっぺんにファンになっちゃう。

「朝からずっと馬車でお疲れでしょう。どうぞ、我が家と思ってゆっくりとお寛ぎください」

 そう言って案内してくれた部屋は、落ち着いた色合いだけど、花なども飾られた可愛い部屋だった。

 窓を開けると青い海が一望でき、気持ちよい海風が入ってくる。う~ん、最高!

 前世だったら、一生縁がなさそうなリゾート地の高級ホテルって感じ?


 夕食は、海の幸たっぷりのメニューだった。

 パエリアっぽいものとか、めっちゃ美味しい~(米じゃなくパスタっぽいので作られている)。

 は~、やっぱ、海鮮のお出汁はいいね。別に刺身や寿司を恋しく思ったことはなかったんだけど、こんなにいろいろお魚を見て食べたら、なんだか海鮮丼が食べたくなっちゃった。

 生で魚を食べる習慣はないのかな?あとで聞いてみよう。

 ついでにお米も本腰を入れて探してみなければ。お米があると、食事の幅は広がるもんねぇ。

 

 お風呂に入ってさっぱりして。

 兄さまやマシューはバートとまだ話をしていたみたいだけど、私は初めての馬車旅に(ただ座ってただけなのに)すっかり疲れて、その夜はあっという間に寝てしまったのだった。

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