表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ6才

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

162/369

春華祭の神事には不参加となりました

 アルの地雷の件は、テッドが解答をくれた。

「お嬢は殿下と友達なんだろ?友達に“関係ない”とか言われたら悲しくね?」

「そ、そうか、確かにそれはショック!」

 なるほどぉ、すごく納得!

 ただ───リックの口調ではそれだけではない気がする。

 するんだけど。

 …………実は、ね。私もさ、そんなにお馬鹿ではないからさ。状況と言葉から察すると、もしかするとアルって私のこと好きだったりするのかな?とか、思わないでもない。

 でもさ。

 今までアルから直接、婚約の話をされたことがないしさ(お母さまからは言われるけど)。

 私の早とちりだったら……恥ずかしいじゃん?超自意識過剰だよね?

 私の中身が成人だから、ついそう考えちゃうだけじゃない?

 だって、アルは7才だもん。前世だったら友達とゲームに熱中したり、イタズラで盛り上がったりしてる年代だよ。え~と、小学校の1年生か2年生くらいになるのかな?

 いくら大人っぽいところがあるとはいえ、一緒に過ごすことが増えた今……やっぱり普通に年相応の少年だなーって感じるし。そういう、恋とか嫉妬とか……7才で?有り得ないよねぇ?

 これはテッドの言う通り、友達なのに関係ないって言ったことに腹を立てたが正解だ。うん。

 

 春華祭の時期になった。

 去年ぶっ倒れた私は、今年、不参加に決まった。お父さまが「去年倒れたのは、恐らく、自己流で魔法を使っていた弊害だろう。きちんと制御できるようになるまで、神事は危なくて参加させられん」だって。

 ウォーレンさんにも、止めておいた方がいいと言われた。

 あ~あ、春の神事はすごく重要らしいのに、参加できないって悲しいね……火龍家の一員だというのに。

 とはいえ、潔斎の方はしなくてはならないらしい。

 肉、おやつ無し。ちぇっ。どうせなら、潔斎も免除して欲しかったわ。

 

 なお、この春華祭の潔斎のせいで、急いで開発がしたいマカロンにも取り掛かれない。

 新商品の開発であって、おやつではない、という言い訳はお父さまに通じなかった。ジョンもガッカリしてるが、お父さまが駄目という以上、仕方がない。

 実は春華祭のすぐあとに、アナベル姉さまの10才の誕生日パーティーがあるのだ。

 お菓子好きな姉さまのために、サプライズプレゼントにしたかったんだよね~。でも、時間が無さすぎてムリかも。

 ちなみに、姉さまの誕生日はまだ1月ほど先なんだけど、この春から学院へ入学し寮住まいとなるため、前倒しでパーティーをするのだ。

 うう~、とうとう、カールトン領に私1人になっちゃう。寂しいなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ