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もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ6才

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陛下と、第一王子・第三王子

 さあ、王城でお茶会だ~!

 ちょっと気合いを入れないと。

 そうそう。ディがお茶会でマーカス殿下やザカリー殿下との婚約を迫られそうで憂鬱~と手紙してきたので、私・ディ・エリオット・アルで揃いの衣装にしてみない?と提案してみた。そしたら、非常に面白そうだけど、アルの立場が危なくなりそうだから止めましょうと返ってきた。

 そっか。

 二龍が第二王子に付いたぞ?みたいな脅しになるよね……。考え無しでした。

 一方お父さまからは、アルともエリオットとも被らない無難な色のドレスで行け!と言われた。

 お父さまの心配は分かる。

 でも、お茶会ごときで、なーんでこんなに気を使わなきゃならないんだか。は~、貴族は本当に面倒くさいなぁ。


 お父さまにエスコートされて王城へ。

 ちょうど水龍公爵家とも豪華絢爛な入口でかち合った。ルパート閣下が私を見て笑顔で挨拶をしてくれる。

 う~わ~、お茶会は楽しみじゃなかったけど、閣下のこの笑顔で救われた!今日、頑張れるぅ!

「……ルパートが笑顔?!」

 お父さまの顔がひきつり、さっと私を隠すように前へ出た。

 お父さま?“娘可愛い”も過ぎると恥ずかしいってば。

 私は赤くなりながら、ディとエリオットに挨拶した。

 2人とも今日はお揃いの薄い紫の衣装だ。う~ん、美しい。

 1人でも目を惹く美人なのに、2人揃うとね……相乗効果がすごいよね。

 もし私が双子だったら、どぎつくて、余計に悪役感が増すのかしらん。まあ、それはそれで面白い気もするけど。

 あ、ちなみに私はドレスを若草色にした。赤い髪って似合う色が少ないから大変なのよね。

 さっさと大きくなって、どうせなら黒でド派手にドレスアップしてみたいわあ。ゴスロリ的なドレスを流行らせてやろうかと密かに企んでいたり。お父さま、卒倒したりしてね?

 ───さて、間近で初めてお会いしたフィリップ陛下は、アルとそんなに似てない気がした。髪や瞳の色は同じだけど、顔の輪郭はやや四角張っているし、鼻もややぼてっとしてるし、何より覇気がない。王様!っていう貫禄がない感じ?

 アルは王妃さま似だよね。美人な王妃さまに似て、良かった!

 マーカス殿下は陛下に似ていて、ちょっと四角い顔だ。ただ陛下よりは男前(失礼すぎるって?心の中で思うだけなら自由よね)。だけど残念ながら髪はくすんだ金髪、瞳も青灰色。これは……キラキラなアルと並んだら見劣りしちゃうだろうなあ。気の毒……。

 そしてザカリー殿下は、兄と同じくすんだ色合いながらも華奢で美少年風だった。

 風、というのは。

 目がね……なんだろ、死んでるのよ。光がないというか。病んでるというか。

 俯き加減で上目遣いにこちらを見る目が……怖い。

 ううーん、この王子とは仲良くなれない気がする~。

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