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もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ6才

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面倒そうなお茶会に招かれました

 冬の社交界シーズンもそろそろ終わりを迎えようかという頃になって。

 王城からお茶会の招待状が来た。

 アルや王妃さまではない。

 ───陛下から。

「なんで?!」

「…………アリッサが水龍公爵家の双子と仲が良く、更にアルフレッド殿下とも良いからだろうな」

 お父さまが渋い顔で言った。

「???……仲が良かったら、国王さまとお茶会しなきゃならないの?」

「シンシア様が陛下にねだったんだろう。アルフレッド殿下ばかりでなく、マーカス殿下やザカリー殿下も四龍との仲を深めたいと」

 なるほど。

 この間のパジャマパーティーは秘密裡に行ったけど、私がアルやディと文通仲間っていうのは、シンシア様には筒抜けらしい。そもそも去年、人生ゲームお茶会してるしね。

 え~、でも陛下とお茶会なんて面倒……。

 ちなみにお茶会メンバーは、陛下、マーカス殿下、ザカリー殿下、アル、私、ディ、エリオットらしい。男女比率、すっごく悪いな……。



 お母さまも憮然としていた。

「アリッサ。マーカス殿下にもザカリー殿下にも気を付けなさいね」

 私は今年、まったくお茶会に参加していない。去年も少しだけだ。

 でも、兄さま達がうちの末の妹は可愛いとあちこちで自慢したため(恥ずかしいよ、兄さま……)、マーカス殿下・ザカリー殿下に限らず私と同年代の貴族子息の間で、妙に期待値が高くなってるらしい。

 やだなぁ。

 ディはそこそこお茶会に参加してるみたいだから、あの子は無いわあ……って言い触らしてもらおうかしらん。

「……というか、お2人はディ狙いじゃないの?」

「どうかしらね~」

 グレイシー姉さまによると、ディはマーカス殿下に「わたくし、常に完璧な片割れと共にいますもの。彼を超える殿方でないと、一生を添い遂げるなんて到底出来ませんわ~」と高笑いしたそうな。

 ……ディ。

 スゴいな。

 つまり、エリオット超えの男以外、興味ありませんって宣言したのよね?

 エリオットは水龍公爵家の跡継ぎとして魔法の腕もすでに充分あるという。顔はもちろん、一級品。マーカス殿下は真っ赤になって言葉に詰まっていたそうだ。

 ……こんな話があちこちに回ってるマーカス殿下に、少しだけ同情しちゃうわ~。

「まあでも、アリッサはアルフレッド殿下と両想いって噂も流れてるから、大丈夫じゃありません?お母様」

「へ?」

 アルと両想い?!

 どこから流れてるの、その噂。

 私が王城へ魔力瘤治療で通ってることは完全に隠してるし、王家の保養地へ行ったことも秘密のはずなのに!

「あら。アリッサとアルフレッド殿下がお互いに守り刀を交換したってかなり知れ渡ってるわよ?」

「ホントですか、姉さま!」

 誰だ、バラしたの。

 なんて噂を広めるのよー!

もちろん、イライザ王妃と母コーデリアが共謀して噂を広めてます(笑。

協力者はブランドン、ヘザー、ウィリアム。

ブルーノとマシュー親子も噛んでます。(火龍公爵許可済)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 楽しく読んでます! 堀を埋めるのは簡単そうですね~ 周りが裏切りものだらけ(笑)
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