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もしかして悪役令嬢 ~たぶん悪役令嬢なので、それっぽいフラグを折っておきます~  作者: もののめ明
アリッサ6才

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ディナーはみんなで楽しく

 ディナーは、なかなかの大人数になった。

 夕方にお祖父さまとお祖母さまも王都のカールトン邸に来たからだ。……というか、冬の間はライアン兄さまもアナベル姉さまも大抵はカールトン領にいるのに、そういえば今日は王都にいる。どういう風の吹き回し?


 さて、リバーシ大会は、やはりお父さまが一番強かったらしい。

 次がウィリアム(さんは要らないと言われた)。

 その次が難しく、アルとエリオットは拮抗しているそうだ。そして、リックがやや下で、ライアン兄さまが一番弱い。

 そんなわけでライアン兄さま、大ショック。きっと明日からめちゃくちゃ練習するだろう。私、捕まらないようにしなくちゃ。

「でも、みんな、こんなに夢中になるなら、王城でリバーシ大会を開いてみても面白いかも知れないですね?大人から子供まで、男女も関係なく戦えるし」

 ふと思い付いて提案したら、男達の目がギラッと光った。

 お父さまが真剣に考え込む。

「ふむ。悪くない案だな……」

「殿下。開催しましょう!」

 エリオットがアルに迫る。ライアン兄さまも深く頷いた。

「えええ~?剣術大会と違って、こーんな地味な戦い、つまんない」

 これはアナベル姉さまだ。

 隣でうんうんとディも頷く。

 私は2人に向かってにやっと笑った。

「じゃ、観戦者は誰が勝つか賭けをするってどうですか?」

「賭けぇ?!」

「きゃっ、面白そう!」

「まああ、アリッサ、なんてことを言い出すの」

 最後のはお祖母さまだ。私は肩をすくめた。

「金額は少額の定額制にします。で、集まったお金は、教会へ寄附。孤児たちへ本やペンが渡るようになるといいんですが。……あと、賭けてもらった方が、戦う方も身が入りませんか?」

 寄附……とアルが手を口元に当てながら呟いた。

 お父さまも腕を組む。

 そこへ、セオドア兄さまの情けない声が響いた。

「う~わ~、賭けてもらって負けたら辛い」

「セオドア。最初っから負けることを考えるな」

「お祖父さま、剣術なら考えませんけどね、リバーシでは無理です……」

 うん。セオドア兄さまはあんまりリバーシは向いてなかった。

 横でオリバー兄さまも複雑な顔をしている。オリバー兄さまは弱くないんだけど、お父さまがたまにえげつない勝ち方をするからね(どこにも置く場所がなくなるような戦術を取るのだ)。リバーシに苦手意識があるんだろうなぁ……。

 ちなみに、お祖父さまはやったことがない。盤のゲームには興味がない!と言い切っているからだ。

 それにしても。

 なんか本当に開催しそうな雲行きになってきた。適当に思い付きを言っちゃったけど、良かったのかしらん。

「あ、でも、お父さま」

 大切なことを忘れてた。

「もし本当に大会をするなら、リバーシの販売権利は手放してくださいね。カールトン商会の販促イベントみたいでイヤですもん」

「わかった」

 それでなくても最近のカールトン商会は目立っているらしいから。

 慌てて釘を差したら、お父さまは苦笑して頷いた。

最近、ちょこちょこ活動報告を書いています。

どーでもいい報告やら、落書きやら、いろいろ……。

3月31日付の活動報告にはアナベルの呟きを書きましたので、良かったら見てください。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ふと思ったんですけど、リバーシの盤とコマがあるなら、五目並べと囲碁が出来ません?
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