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ド田舎無職の俺の近所に異世界の国が引っ越してきた件について  作者: 藤原湖南
第17話「ペルジュード隊員・プレシアとベギル」
150/181

登場人物紹介22

プレシア・カールソン(21)

158cm49kg、胸はやや大き目。ボブカットの茶色の髪で大きめの目が印象的な女性。童顔で10代に見られることが多い。

モリファス帝国特殊諜報部隊ペルジュードの隊員。有力貴族カールソン家の令嬢であり、学問では飛び級で帝国大学を卒業した才女でもある。

性格は生真面目で融通があまり効かない。感情の起伏も大きくはないが、基本的には善良で温厚な人物。恋人であるラヴァリとは幼馴染で、お調子者で少し抜けたところのある彼との仲はかなり良いものであった。ペルジュードにはその政治・経済の才に加え、動物使役という特殊な魔法の使い手である点を買われて入隊した。無論、カールソン家の家名の高さも大きいものではあった。

愛国者というよりは家を重んじる思想のため、死病という国難を排するにはどんな手を使ってでもやらねばならないという考えになってしまったようである。また、死病に罹患し、急性期こそ生き延びたものの慢性期に入り余命幾ばくもなくなったことが、本編での行動に走らせたと言える。なお、死病罹患はラヴァリが日本に来てすぐのことであった。

保有する魔剣の名は「アイシクル」。動物使役に関する能力を付与するものであったようだ。中に宿る者の詳細は不明。

趣味はペットの犬「クレーン」と戯れることであった。なお、既に犬も亡くなっている。


ベギル・ウルスラ(30)

198cm104kg。「本来の」肌の色は褐色に近い色で、髪は灰色がかった黒。目は一重で瞳は濃いグレー。

元々はモリファスの地方にいるただの農民であった。所謂「気は優しくて力持ち」という好漢であり、無口ではあるが村人からは慕われていた。婚約者もいたようである。

運命が暗転したのは死病の蔓延。村は汚染された水によりほぼ全滅となり、生き延びた彼も慢性期入りした。この際に肌の色が灰色になっている。余命僅かの中で食い扶持を探しモリファス帝都に向かった所をカシュガルに見つかる。これが彼の最大の不運であった。

肌の色が灰色になるのは、慢性期の終末症状である「復讐者化」の前兆であった。そしてカシュガルはその復讐者化のタイミングを何らかの方法で操作できる人物であった。いつかは死ぬ身なら、せめて祖国に貢献したいという想いからペルジュードに入隊。わずか数日で日本に送り込まれる。もちろん、詳細など一切聞かされておらず、ただ「私についてくればいい」というカシュガルの言葉だけを守り続けた。もちろん戦闘経験などもなく、魔剣も持っていない。

「復讐者化」した人間は、一通り毒を撒き散らしながら暴れた挙げ句に身体が溶けて死ぬ。カシュガルは自分と復讐者の身体と魔力を同期させて、自分と同じ魔法を行使することもできたようである。要はべギルは一種の道具扱いであった。なお、なぜカシュガルにこんなことができたかという点は、近いうちに明かされることになろう。

趣味は畑仕事と人助け。もし死病さえなければ、平々凡々とした一農民としてその一生を全うできただろう。潜在的な戦闘能力は相当なものであったが、その性格上恐らく兵士にはなっていないと思われる。

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