世界最強の暗殺者、濡れ衣で追放される～影に隠れて地味に生きてきましたが、不幸な聖女を助けて溺愛されています～

　田舎村で育ったニルアには、暗殺者としての才能があった。その才を認められ、暗殺ギルドに入ることになる。だが、暗殺なんて稼業が成り立つ時代は終わっていた。

　暗殺技術で魔物を狩る。その能力に特化したニルアは全力で仕事に挑んでいた。

　ニルアは誰にも理解されない地味な仕事を、コツコツと一人でこなしていた。魔物の管理や環境、生態をよく理解していたニルアだからこそ出来る仕事であった。

　だが、ニルアは影が薄く地味で人畜無害だった。そのため、「捕獲した魔物を傷つけたあんたは、クビ！」とハメられ、濡れ衣で追放を言い渡される。　
　そんなある日、聖女と呼ばれる少女を魔物から助ける。その実力に惚れられ、護衛を頼まれることとなる。
　
　今まで評価されることのなかったニルアの実力が徐々に広がり、ついに世界最強と名高い冒険者ギルドからも目を付けられる。　

　これはこれまで他人のために生き、影にいた少年が自分のために生きる話である。