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世界はいい色をしている  作者: 速水詩穂
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言えなかった言葉群【詩】



「群(数学)」・・・・・・数学における代表構造のひとつ。自己同型の集まりを満たす性質を代表的に抽象化することによって得られる。この集まりは対象の対称性を表現している【部分的に抜粋】



「あなたと過ごす時間は楽しい」


「あなたはやさしい」


「明日も楽しみにしてる」


「違う。喫煙を否定してる訳じゃない。ただ、あなたの身体のことを思って」


「大切だから。あなたが大切だから」


「何があなたをそんなに卑屈にさせるの?」


「誰もあなたを傷つけない」


「悪意なんか蹴飛ばしてやる」


「一人じゃないって思えた。あなたが笑うだけで全てが満たされた」


「居場所はあるよ。私がつくる。無責任でごめん。でもあなたを一人にはしない。絶対」


「こないだ部員さんに『合コン開いて』って言われた。私と一緒に歩いてるあなたの姿があまりにキレイだったんだろうね。思わずドヤ顔しちゃった」


「ねぇ、私と同じくらいあなたも満たされてる?」


「私も同じくらい林檎さんが好き。・・・・・・ウソ。あなたには勝てないかな。アルバム、貸してくれてありがとう」


「言葉一つでまごころがにじむの。私、あなたの関西弁大好き。極上の毛布に包まれてる気分になる」


「先食べ終わってさっさと席立つの、後にも先にもあなただけだよ」


「もっとちゃんと聞けば良かった」


「飲み込んだ言葉、たくさんあったよね? 私の正義が追い詰めたんだよね?」


「『あなた程の私』はいなかった。生き別れの兄弟かと思った。絶対兄弟仲良くないと思うけど」


「上下はないな。双子かな。面白そう。うるさいのとクールなの。どっちも内弁慶でさ」


「ねぇ、今幸せ? 話聞かせて」


「声を聞かせて」


「笑って」


「寂しい」


「あなたと同じニオイのする男性を好きになったことがある。懐かしい感じがして、きっと過去どこかで会ったことあるんだって、前前前世口ずさんで。何のことない。あなたと同じタバコ吸ってた。何が前前前世だよ。思いっきり今世だったっていう」


「ねぇ、笑って。いいんだよ別に私のことはどうでも」


「聞かせて。あの日飲み込んだ言葉の続き」


「お願い。一人にしないで」


「ウソ。あなたが孤独でありませんように。笑っていますように。幸せに包まれていますように」


「そこからでも見える? この世界は本当にいい色をしてるね」


「いつかまた会える? いつでもいい。何十年先でも、来世でも、人の形してなくても」


「絶対見つける。絶対見つけるから」


「大好き」


「あなたに会えて良かった」


「またね」








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