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この身は露と消えても……とある転生者たちの戦争準備《ノスタルジー》  作者: 有坂総一郎
皇紀2591年(1931年)

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オーストリア騒乱<4>-another view USSR-

皇紀2591年(1931年) 3月12日 ソヴィエト連邦


「ほぅ。面白いではないか」


 クレムリンの主(ヨシフ・スターリン)は事態の推移を面白そうに見ていた。


「チトーはどうしている?」


「同志、残念ながらチトーはアレクサンダルによって投獄されている様ですが……」


「使えんな……工作員を送り込み脱獄させることは可能か? 出来るな?」


 クレムリンの主(スターリン)の言葉に否とは答えられない。


「些かの時間を頂ければ……」


「同志、君は事態の推移を理解出来ないのかね? 時間が経てば意味を持たぬ。その程度もわからぬと言うのかね?」


「……いえ、すぐに取り掛かります」


 背筋が凍るような視線に副官は明日の命がないことを悟る。前任者が階段を踏み外して落下死したことを思い出した。その時のスターリンの表情はとても悲しそうな表情で不幸な事故があったと言いつつ自分に副官として勤務することを命じたのである。


「君には長生きして欲しいものだ……あんな痛ましい事故など起きて欲しくはないからな」


「同志のお心遣いありがたく思います……では、チトーの救出を命じてまいります」

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