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この身は露と消えても……とある転生者たちの戦争準備《ノスタルジー》  作者: 有坂総一郎
皇紀2590年(1930年)

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内偵調査<2>

【告知】ドイツ襲撃艦コンペ開催【告知】


1930年夏に就役するドイツ襲撃艦についてコンペを開催。11月30日までの期間で応募を受け付けるので是非参加していただきたい。




活動報告「このはと」ドイツ襲撃艦のコンペ


https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1102207/blogkey/2449084/




大和型のテンプレートを用意しているのでそれを参考に応募して欲しい。

皇紀2590年(1930年) 5月20日 アメリカ合衆国 ニューヨーク


 内偵調査が始まって3週間。アルテミス・フォン・バイエルラインは微妙な変化を見逃さなかった。


――やはり尾行(つけ)られているわね。


 毎日ではないにしても彼女の自宅周辺において不自然に彼女と同じ歩みをする人間が増えたことだ。最初は小さな違和感だった。だが、注意深く観察していると路上駐車している車の中の人間も時折こちらを観察していることに気付いたのだ。


――いったい誰が?


 彼女は考えられる可能性を頭の中に思い浮かべる。


――例の組織? それともライバル企業?


 可能性の高い順に考えるが一番考えたくない存在はあえて無視した。実際、彼女を内偵しているのは彼女が真っ先に否定した存在だった。


――例の組織とは表面上うまく付き合っている。少なくとも彼らに不利益は与えていない。ライバル企業は……恨まれることはしているわね。


 例の組織……アルテミスに接触してきてアリサカUSAが有する情報を譲り渡した相手だが、彼らとはお互いに利用する形ではあるが共存出来ていることで今現在で彼女を害するとは思えない。


 ライバル企業相手には彼女は実力によってビジネスで一歩リードし差をつけているにすぎず、逆恨みされても返り討ちにする自信はあった。


――今のところ私に危害を加えるつもりはなさそうね……でも、仮に例の組織であっても警戒して監視していると考えると不用意な接触は事を荒立てることになりそうね。


 そう考えつつ彼女は自宅に入る。


 監視役たちは彼女が自宅に入ったことを確認すると暫くしてから撤収した。


「観察対象に不審な動きは見られず。今後は監視を緩めることで油断を誘う方針に変更します。ええ、盗聴はいつも通りで」


 A機関の密偵は本国に対して報告を送る。アルテミスは社内ではパッシブチーム、社外ではアクティブチームによって動向を監視されていたのである。


 アルテミス、A機関、両者ともに「必ず尻尾を掴んで出し抜いてやる」と意気込んでいるのであった。

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