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この身は露と消えても……とある転生者たちの戦争準備《ノスタルジー》  作者: 有坂総一郎
皇紀2584年(1924年)

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欧州視察団

皇紀2584年(1924年)6月 ドイツ


 有坂総一郎は妻の結奈を伴って欧州歴訪に出掛けている。


 彼女の出産から約半年経過したことで頃合いよしと判断し、欧米の工作機械、発動機、家電機器、土木機械など視察、買い付けを行うことが目的であり、陸軍からも随行員を連れて行っている。


 陸軍視察団は技術将校が殆どを占めていて、技術本部から原乙未生中尉が加わっている。


 彼はフランクフルトモーターショーにおいて出品されたディーゼルエンジン搭載トラックに注目、これの購入を視察団内で相談し、ライセンス国産化を提案。彼の提案を受け、モーターショーでは別行動をとっていた総一郎が急遽視察団へ召喚され、代理購入を依頼された。


 総一郎は出品元であるMAN社、ダイムラー社、ベンツ社に相談を持ち掛け、MAN社とディーゼルエンジンのライセンス契約を結ぶことに成功した。同時にMAN社に日本へ進出、ディーゼルトラックの現地生産とその代理販売を提案したのである。


 この提案にMAN社だけでなく、ベンツ社も興味を持ち、ライセンス契約は結べないが、現地生産と代理販売について後日改めて協議したいと申し込んできた。


 今後本格化する日本列島改造論による弾丸列車建設や既存線路の改軌などでトラックはいくらあっても足りないくらいであることから自力で生産するだけでなく、市場を開放する形で参入させ、生産規模の拡大を狙う戦略なのである。


 また、ベンツ社は既に量産体制にあるディーゼルトラクターの契約を結べないかと持ち掛けてきた。これ幸いと総一郎は原にそれを伝えると、原と技本から派遣された他の随行員はベンツ社に見学を申し込み行った。


 ドイツでの仕事を終えた有坂夫妻と視察団一行は次の目的地イギリスへ向かった。

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