秘密の共有と二つ目のお願い
違うんですよ。ホントは二、三日で投稿できるはずだったんです……
ただ、書いてたデータが消えちゃう謎の事態に襲われてしまってショックで萎んでたんです……
何なんですかね。
あの上書き保存を押して表示された後の画面で保存できてない謎の症状……
しかも、今までブラウザバックで何とかなったものが、結構長く書いた今回に限って完全に消失しちゃうし……
楽しみにしてくださっていた皆さん。本当にすみませんでした。
「ま、よろしくってことで俺達のことも話しとくか」
「え、いいの?」
「フェレイラが教えてくれたのにこっちが教えないってのは不公平だろ」
「別にそういうつもりで言ったんじゃないんだけどな……」
困りながらもはにかむという器用な表情を浮かべるフェレイラ。それでも心情的には嬉しいという気持ちの方が強い。そんなフェレイラだからこそ、カケル達も教える気になったのだろう。
「まず訊くが、フェレイラは俺達のことをどのくらい知ってる?」
「ほとんど何も知らないね。唯一は天災竜、じゃなくて天雷竜か。とんでもないレベルの太古竜を倒せる程の戦闘力を持つってくらいかな」
「んじゃ、最初から説明しないとだな」
「最初から?」
「とりあえず、しばらくそのまま聞いてくれ」
「うん」
そして、カケル達はクソ(メルラーク)王国に召喚されてからフェレイラに会うまでのことを語る。当然だが、時蝕の森で起こったことも全てだ。
それを話し終えると、フェレイラは顎に指を添えて唸っていた。数分考え込んで、徐に顔を上げる。
「要約すると、カケルっち達は元々この世界の人間じゃない。で、メルラークがカケルっち達をこの世界に召喚したんだよね?」
「そうだ」
「それで、カケルっち達には《超越者》っていう称号があって、その称号の効果で自分達以外にはステータスが見えなかった」
「あぁ」
「メルラークにはステータスが表示できない人を弱者という風潮があるのはフェイも知ってることだけど。その風潮のせいでカケルっち達は王宮から追い出されたと。そこからは自分達の記憶を頼りに進んだ結果、ここにいるってわけだね?」
「大体あってる。まあその記憶が頼りになったのはティスターナまでだけどな」
「王国の中じゃ一番まともな観光街のことだね」
やれやれだぜと言わんばかりにかぶりを振るカケル。その後のドタバタまで思い出したのか全員がうんざりしている。そんな四人を見ながら紅茶を飲んで喉を潤すフェレイラ。カップを置き、指を顎に添えてしばらく考え込み、結論に至ったのか顔を上げて、スッキリしたような表情を見せる。
「まあにわかには信じ難いことだけど、カケルっち達のあらゆる意味で非常識な部分を見たフェイとしては全部信じるしかないね」
「助かる。俺達の事情を知ってる奴がいるのといないのとじゃ随分違うからな」
確かにその通りだ。カケル達のような特殊な存在であるのならば、余計にそういう存在は必要だろう。情報収集という側面から見れば、尚のこと。カケル達の配下も優秀ではあるが、おそらくフェレイラの情報収集能力の方が上だろう。
そこまで話し終え、そこからさらにカケルは自分達のことを打ち明ける。具体的には、グラズヘイムや配下のことだ。全てを聞いたフェレイラは完全に遠い目をしていた。
「とりあえず、カケルっち達が本当に規格外だっていうのはわかったよ。グラズヘイムだけじゃなくて、配下まで自分達で作るとか。もうカケルっち達が神だって言ったら信じちゃうレベルだねコレは」
「疑う余地もなく俺達のことを信じるのか……」
「……もしかしてだけど。カケルっち、フェイの能力のこと忘れてない?」
「?」
「忘れてるんだね……」
フェレイラがカケルの言葉を信じる理由は一つ。それがフェレイラの持つスキル《心理之目》。《心理之目》とは、心の働きやありさまから精神状態に至るまで、その全てを視覚的に捉え、把握するスキルである。その中には、当然ながら嘘の感知というものも含まれており、妨害系のスキルも一切効果がなく、使用制限すらない。まさに全てを見通す神の目と言えるだろう。
それがあるからこそ、フェレイラは疑うことなくカケル達の話を全て真実として受け止めているのだ。クソ王国からの件で考え込んだのは、信じていいものかどうかという思いもあったから。しかし、フェレイラは自分の目とカケル達の言葉を信じることにしたようだ。
「あったな。そんなスキル」
「まあ発現したのは商会長になって少ししてからだけどね」
「そうなのか?」
「こんなスキルが小さい頃からあったら人間不信になっちゃうよ。特に商人なんて本音と建前が全く違うなんてザラだもん」
「確かにそうだな……」
神の目とも言える《心理之目》。欠点は任意ではなく自動的に発動するところだ。相対して話す相手の心理がフェレイラの意思に関係なく視えてしまうため、嘘を吐いても全て見抜いてしまうのだ。こんなものが子供の頃から視えてしまえば、色目を使ってくるような相手の心情が手に取るようにわかってしまい、人間不信になること請け合いだ。
今でも若干危ないくらいだからね。と独り言ちるフェレイラに同情するカケル達。そんな中でカケル達のような存在はフェレイラにとってありがたいだろう。何と言っても、嘘なんて吐かずに洗いざらい真実をぶちまけてくるのだから。
「で、聞きたいんだが。なんでグラズヘイムがこの世界にきたのかわかるか?」
「いや、カケルっち達がわからないようなことをフェイがわかるわけないじゃん……」
「そうか、残念だ」
言葉とは裏腹に全く残念そうにはしていない。まあわからないことなぞ百も承知の問い掛けなのだから、ただ聞いてみただけだろう。とりあえず、カケル達が抱え込んでいるものは話しきった。
「まあフェイにできることなんてたかが知れてるけど、情報収集くらいはしてみるよ。これでも名の知れた商人だからね。情報の仕入れ先はいっぱいあるからさ」
「ありがとな」
「期待はしてないでしょ?」
「ちょっとしかしてないな」
カケルの歯に衣着せぬ物言いに苦笑するフェレイラ。同時にちょっとくらいは期待されているということにプレッシャーも感じている。「できる限りのことはするよ」と返事をしたフェレイラへ「よろしく!」と言わんばかりにサムズアップする四人に、若干ハードルを上げられた気分になるのだった。
ここまで互いに腹を割って話し合った五人の間には、確かな信頼関係が築かれた。そこで、ようやくフェレイラが他のお願い事をしてくる。
「次のお願いなんだけどね。闘技大会に出場してくれないかな?」
「「「「闘技大会?」」」」
実力主義国家フルール皇国。当然だが、戦う能力にも高い実力が求められる。冒険者に始まり、警備兵や騎士に至るまで、高い実力を持つ人間程重宝されるのだ。その強さを競うものとして、お決まりの闘技大会も存在する。
闘技大会とは、年に二度開催されるフルール皇国最強を決める大規模な大会で、参加に制限はない。そして、ただただ勝ち抜けばいいだけ。毎年各地から、我こそはと自負する猛者達が参加するためにカトレアへと集まってくる。次の闘技大会の開催日は一週間後、カトレアへ到着した際にできていた行列は闘技大会の参加者やその観客が一挙に押し寄せた結果だ。
「で、俺達が出場してどうすんだ? 優勝すればいいのか?」
「そういうことになるね」
「え? マジで優勝しないとなのか?」
「それが本命のお願い。専属の話が無理でもこっちだけはどうしても受けてほしかったんだよね」
真剣な表情で言うフェレイラに相当の理由があることを感じたカケル達は、具体的な話を聞くことにした。
「まず、一般の人達が知らないことなんだけどね。この闘技大会の主催者は国でも皇家でもなくて、四大商家なの」
開催当初の闘技大会は、四大商家が儲けを得るためのものだった。要するに利権絡みの催しである。参加料から観戦料、果ては売店による利益までもが四大商家の懐に入ってくる。当然、王侯貴族がそれを看過するはずもなく様々な抗議をしたが、それは賄賂で静めてしまった。それからはずっと四大商家が会場設備等の資金を出し、利益を得ていくということの繰り返しだ。
このシステムに不満のある商人もいるだろうが、商業に関しては絶対的な権力を持っている四大商家が相手である以上何も言えないのだ。だが、その利益を得るためのシステムによって最近小さな諍いが起こり始めたらしい。
「フェイってさ。四大商家の当主の中では一番の若手なんだよね」
「いくつなんだ?」
「十九」
「若いな……」
「カケルっち達はそんなこと言える年齢じゃないよね?」
フェレイラのツッコミに軽く肩を竦めるカケル。他の三人は苦笑している。
フェレイラの母は既に商会長としての役目をフェレイラに任せて現役を引退し、ゼピュロスのいる西の領地に行ってそのまま住み着いたらしい。フェレイラとしてはもうちょっと色々勉強してからにしてほしいと思っていたが、母の行動力が凄まじく、それを口に出す前にカトレアを去ったそうだ。
それからは、独学で学んだ経済や商人のノウハウを駆使して何とかやってきて、今のフェレイラとプリマヴェーラ商会があると。
「大変だなフェレイラ」
「うん。苦労の連続だったよ……」
その苦労がどれだけのものかは推し量れないが、暗い笑みを覗かせたフェレイラに言いようのない圧を感じたカケルは、このままではマズいという直観に従って強引に話題の転換をする。
「で、フェレイラ。その話と俺達の闘技大会への参加依頼はどういう関係が?」
ほとんど話が逸れてないじゃないかバカという視線を感じたが、お構いなしだ。そんなカケルの疑問にそうだったと顔を上げるフェレイラ。
「参加だけじゃなくて優勝までしてほしいかな」
「理由は?」
「闘技大会で優勝すると、最強の栄誉と一緒に賞金や賞品が貰えるんだよ」
フェレイラ曰く、その賞品に問題があるらしい。
闘技大会というだけあって、賞品は武器や防具といった装備品がほとんどだ。そのどれもが高性能であり、魔法付与がなされているものも稀にある。闘技大会に参加する者の中には、それが目当ての者もいる。
この賞品は、開催毎に四大商家の内どこかから出す必要があり、ローテーションを組んでいるそうだ。そして、今回賞品を出すのはプリマヴェーラ商会。つまりフェレイラだった。これまではまともであり、尚且つ無難な賞品を出していたのだが、今回に限ってフェレイラが贔屓にしていた鍛冶屋からどうしてもとせがまれて、賞品を任せた。
開催が間近に迫る中、その鍛冶屋で作られた武器が賞品として開催局(四大商家の名義による運営組織)に持ち込まれた。急ピッチで仕上げた武器は中々の性能だったのだが、それを持ち込む時に問題が発生した。
「間違えた!?」
「そうなんだよね。その鍛冶屋の人がさ、寝不足だったのかな。失敗作を間違えて持ち込んじゃったみたいで」
「寝不足でも普通間違えないだろ……」
「フェイもそう思うけどさ。極限に近い状態ならそんなあり得ないミスもしちゃう時はあるんじゃないかなって」
そう言いつつも頭を抱えるフェレイラ。糾弾こそしないものの何してくれちゃってんのという気持ちはあるだろう。心底同感とばかりにため息をつくカケル達。
「まあ確認しなかったフェイも悪いのかもしれないけど。それでも、マズいことしたっていうのはわかってるんだろうね。すっごい土下座してきたよ」
「はぁ……まあ大体の事情はわかった。要するにフェレイラが俺達に頼みたいのは、その賞品の回収だな?」
「そういうこと。このままだとフェイはともかく、商会そのものの信用がガタ落ちになっちゃうからね」
「一応聞くが、フェレイラ自身がその開催局から回収することは?」
「できたらとっくにしてると思わない?」
「だよな」
フェレイラとしては、長年掛けて信用を築き上げ、大商会となったプリマヴェーラ商会を失いたくないのだろう。その中には、プリマヴェーラ商会の傘下に入っている他の商会への思いもあるだろうし、何より紹介を贔屓にしてくれている顧客を裏切るような行為はしたくないのだろう。
「で、話がフェイの苦労話に戻るんだけど。やっぱり若手だからっていうのと、四大商家の中でも最大手っていうのもあってか、他三家に恨みがましい目で見られてるわけ」
「なるほどね。そこに今回のことか」
「できるだけ秘密にしようと努力したんだけどね。どこから漏れたのか、その情報を他の三家が知っちゃったんだよ」
「んで、その武器を自分達が回収してプリマヴェーラ商会の信用を落としてやろうと。水を得た魚じゃねぇか」
「そういうこと。他三家は抱え込んでる専属冒険者の中でも特に実力ある冒険者を参加させるらしくてね」
「潰す気満々ってわけだな……」
カケルの言葉で力なく項垂れるフェレイラ。しかし、そこに悲壮感がないのは“ラクテウス・オルビス”というとんでもない実力を持った存在が目の前にいるからだろう。
「仕方ない。協力させてもらおう。フェレイラに今いなくなられると困るしな」
お前らはどうだと三人に顔を向けるカケル。
「アタシも協力するわ。フェレイラにはお世話になったし」
「私もだよ。フェイちゃんには商人続けてほしいからね」
「俺も協力するわ。どうせ、今後俺達の方が迷惑かけまくるだろうしなぁ」
「皆ありがとう! フェイは今とっても嬉しいです!」
よほど商会が大切なのだろう。カケル達の協力を得られたことに泣いて喜ぶフェレイラ。この表情を見れただけでちょっと嬉しくなる四人だった。
これでフェレイラからのお願いは終わり、しばらく談笑して過ごす五人。そして、カケルが唐突に切り出す。
「んじゃ、早速納品するか」
「? 今何か素材持ってるの?」
見た感じカケル達は完全にいつも通りの武装以外は何も持ち物を持っていない。そのことに疑問を持ったのだろうフェレイラが、不思議な顔をして首を傾げる。
「説明しただろ……」
「あ、そっか。カケルっち達はストレージっていうのがあるんだっけ?」
「そうそれ」
自分達のことをフェレイラに教える時、ストレージについても話したのだ。ストレージが自分の持っているアイテムボックスより使えるものでフェレイラが若干むくれたのはご愛嬌だろう。しかも、それがスキルではないというのを聞き、フグみたいにほっぺたが膨れ上がったのを見て、四人は笑いを堪えられなくなったのだった。
「で、何か欲しいのあるか?」
「希少価値の高いのが欲しいかな。売れば結構な儲けが出るし」
「んじゃあ、トゥルディオスの素材で」
「いらないよ! 激しくいらない! そんなもの買い取ったらフェイの商会潰れちゃうから!!」
「希少性の高いのが欲しいって言ったじゃないか」
「高過ぎるんだよ! 高過ぎて四大商家すら買い取れない値が付くの!」
とまあこんなバカみたいな遣り取りもあったのはお約束なのかもしれない。
「できれば、蜘蛛系の魔物から取れる糸が欲しいかな。それで作った服って結構人気なんだよね」
「蜘蛛系か……」
「ある?」
「数種類あるが。どれにする?」
そう言いながらストレージを操作し、机の上に糸玉を六つ並べる。それを見て絶句するフェレイラ。
「こんなものを平然と持ち歩いてるその神経がすごいよ……」
「そうか?」
カケルが出した糸玉。《鑑定》を持つフェレイラには、それがどれほど貴重な素材なのかというのがわかってしまったのだ。特に飛び抜けて貴重なのは、窓から差し込む日の光を受けて輝いてるように見える程純度の高い糸玉だ。
「“女郎蜘蛛の純白糸”だよねコレ?」
「そうだけど?」
「はぁ……」
もう非常識過ぎて呆れ顔のフェレイラ。ちなみに、その糸はアラクネという名の魔物から低確率でドロップする超貴重な素材だ。アラクネ自体の個体数が絶対的に少なく、凶悪な魔物であることから基本的にアラクネの素材を持ち帰るというだけでも相当高い評価が付けられる。それが超貴重な素材であったらなお高くなる。
“女郎蜘蛛の純白糸”は、質が良く滑らかな感触であるため、服を作るには最高の素材だ。腕の立つ職人が仕立てれば、いいデザインで、尚且つ耐久力も非常に高い、一着買えば一生着続けられるとまで言われている程の服になる。貴族御用達の素材である。
同時に魔力がとても通りやすく、服だけではなく職人の手袋などに編み込めば、とんでもない職人としての実力を発揮する魔法装備にもなり得る。一応言っておくと、カケル達の常日頃から身に付けている防具(服にしか見えないが)に、もれなくこの素材が使われている。フェレイラには言わなかったが、言ってしまえば卒倒するだろう。なんせ貴族御用達の素材がふんだんに使われているのだから。
「買い取るか?」
「買い取るよ! 商人がどれほど欲している素材なのか知らないの!?」
「知らんよ。商人じゃないし」
「言っとくけどね! こんなの数年に一つ入荷できるかどうかってくらい貴重なんだから!」
「よかったじゃないか。そんな貴重品を入荷できて」
「まだある?」
「自分達でも使う機会があるかもだし、予備で使う分を抜けば、後五つは売れるか」
「全部買い取るから! 全部出して! ほら早く!」
「ヤッベ。フェレイラがキャラ崩壊起こしてらぁ」
若干引きながらもストレージから“女郎蜘蛛の純白糸”を五つ取り出すカケル。フェレイラの目には完全に銭マークが浮かんでいる。それを見たカケル達は、何か見ちゃいけないものを見ちゃった気分になっちゃったのだった。
「“女郎蜘蛛の純白糸”六つで六百万ガゼルでどう?」
「いいのかよそんなに高くて?」
「大丈夫。服にしたら一着一千万ガゼルで売っちゃうから」
「貴族ェ……」
カケル達からすれば、フェレイラの商人としての力がすごいのを褒めるべきか、そんなムダに高い買い物をさせられる貴族を哀れむのかでとても悩んでしまった。ほんのちょっぴりの差で貴族側に傾いたようだが。
これ以上フェレイラのアレな姿を見るのは忍びなかったため、今回は“女郎蜘蛛の純白糸”だけを売って取引は終了だ。親しい人間が想像を超える姿を見せると、結構心にクるということを身をもって知ったカケル達であった。
「さて、じゃ今日はもう帰るわ」
「うん。色々とありがとね皆」
フェレイラの感謝の言葉に微笑みで返す四人。そのままソファーから立ち上がり、出口へと向かう。
「そうだ。カケルっち達の今後の予定とか訊いときたいんだけど」
「当分はカトレアにいるつもりだな。色々とイベントやら観光場所があるみたいだし。とりあえず、明日は武具コンペを見に行く」
「参加する側じゃないんだ?」
「誰かに武器売りたいとかそんな願望は持ち合わせてないからな」
「そっか。精一杯楽しんでね」
「そうさせてもらうわ」
その遣り取りを最後に、カケル達は執務室から出ていく。フェレイラは最後まで手を振り続けていた。
カケル達も帰ってしまい、溜まっていた書類を片付けていくフェレイラ。
「あ」
何かに気付いたフェレイラ。完全にうっかりしていたとばかりの表情だ。
「カケルっちに変装するように言うの忘れてた……」
あっちゃ~という感じに額を抑える。だが、すぐにあっちゃ~感は消え失せて、書類整理に戻る。
「ま、面白くなりそうだからいいかなぁ。別に」
読んでくださってありがとうございました。
戦闘書きたくて闘技大会のお願いをムリヤリ捻じ込みましたw
ただ間違ってほしくないのは、書きたいだけで上手いわけじゃないということ(`・ω・´)




