「……このキャラ、疲れるな」
ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます。
気が向いたら評価や感想もお願いいたします。
美味しいお酒が飲みたいです。あ、関係ないか。
今回も後書きにキャラ紹介(という名の、おふざけ落書き)がありますので、よろしければそちらもご覧くださいm(_ _)m
前に戦闘をした場所は丘に差し掛かった雑木林の近くだったが、今日パルチザンが出たのは木々の少ない開けた平地だった。
煙幕が風に流されて晴れる頃には、ユウキたちは薫が指定したポイント、ボルケンβの背後まで移動していた。
「おや、また貴方ですか」
上空で姿を隠しているヒメルρの中で、ギスティロは満面の笑みを浮かべながらボルケンβを操ってゴウダイナーをいたぶっていた。
そんなとき一瞬にして雑木林中に煙幕が広がり、やがて先日の小型ロボットが現れた。平静を装って話してはいるが、ギスティロの顔から余裕の色は既に消えている。
「ゴウダイナーの救出がそんな小さなロボット一機だけとは、国連軍も随分と戦力不足なようですね」
「僕は国連軍じゃない。もちろんここの人間でもない。ただお前たちの野望を止められれば、それでいい!」
「そのロボットで何ができると言うのですか。せっかく直した腕も、またスクラップになるのが関の山ですよ」
ユウキの口調はやや固く、少し芝居掛かっているようにも聞こえたが、狙い通りにゴウダイナーへの攻撃が止んでボルケンβがパルチザンの方を向き直る。
この二日でパルチザンの両腕の改修は終了していた。左腕にあったシールドまでは再現する余裕がなかったものの、代わりに戦闘ヘリコプター用の機関銃が二門取り付けてある。
ダイノニウム合金製の腕は元の物と比べると一回りほど太く、造形も以前より直線的なデザインになっている。
膝下から足を覆うように新たなパーツが装備されていて、まるでパルチザンが黒い靴を履いているようにも見える。
「そっちこそ、この銃の力を忘れているんじゃないか? 今度は脚一本で済むと思うな! ……このキャラ、疲れるな」
「なら、止めればいい」
マイクに入らないように小さくため息をついたユウキに、ウィスがもっともな返しをする。「そうもいかないだろ」と言いながら、気持ちを切り替えるようにユウキは眼鏡の位置を軽く直した。
「僕たちは陽動だからな、やつの注意を引かないと。それより、腕がちょっと重い感じがするんだ。何とかなるか」
「分かった。プラーナエクステンションの反応値を調整する」
「頼む。『ブーツ』の方はぶっつけ本番だ、注意してくれ」
右手に持ったマギアマグナムをボルケンβに向けて構える。
右の前足を狙って放たれた光弾は、ボルケンβとパルチザンの中間付近で弾けるように消えてしまった。続けて数発撃ってみたるが、全て同じような所でかき消されてしまう。
「ふっふっふ、何度も同じ手が通じると思ったのですか! いくらダイノニウムを無力化できる銃と言えど、このエネルギーフィールドさえあれば恐るるに足りませんねぇ」
「ダイノニウムの無力化だと!? 博士、これはどういうことだ!」
電子機器が復旧した司令室は、ギスティロの言葉に騒然としていた。興奮気味に詰め寄ってくる氷室中将に、双葉博士は困惑気味の表情を作る。
「他所のロボットのことをわしに聞かれても困るわい。そもそも、ダイノニウムを無力化する技術なんぞ、ここで研究するしているわけなかろう」
「ちっ。あのパイロットの声紋をデータベースと照合しておけ! おいっ、ゴウダイナーはまだ動けんのか!」
また一つ不確定要素が増えてしまい、氷室中将は苛立たしげに怒鳴りちらしながらモニターを睨む。
それを横目に、双葉博士はパルチザンの腕が異常なく動いているのを見て心の中でそっと安堵してしていた。
パルチザンはボルケンβの側面に回り込むように走りながら、迫り来るミサイルに左腕を向けた。機関銃に実弾は装填されておらず、代わりに元の右腕に残っていたマギアクリスタルの欠片が組み込まれている。
小型のマギアクリスタルに光弾の術式を書き込んでいるという点では同じだが、マグナムの方とは違い収束させる術式を組み込まれていないので発射される光弾も小さい。
パルチザンの全高を考えると、ボルケンβが搭載しているミサイルを防ぐことのできるシールドを装備するというのは現実的なプランとは言えなかった。
そこで双葉博士の提案により、パルチザンの左腕に迎撃用の機関銃が取り付けられることとなった。マギアマグナムには遠く及ばないものの、ミサイルであれば十分に堕とせるだけの威力がある。
「ハハハハハ! どうしたのですか。いくら逃げまわってもボルケンβを倒せませんよ!」
口では余裕ぶっているものの、搭載しているミサイルの半数近くを使っても未だ謎の小型ロボットを撃墜できない状況にギスティロも焦りを覚えていた。
一応ゴウダイナーのことも警戒してはいるのだが、目標はパルチザンに集中している。
「シンドウさん、ミサイルが多すぎてドッキング中のダイノフライヤーを分離できません。三十、いえ二十秒でもいいですから、メタルリザードの攻撃を止められませんか」
「そうは言っても! あのエネルギーフィールドってやつは何なんだ。今まではどう対処してきたの?」
「今までにエネルギーフィールドを使うメタルリザードはいなかったんです。ごめんなさい、おじいちゃんなら何か分かるかもしれないんですが……」
ドミニク・シドウェル
デバッカーで、アレンの相棒。27歳、身長は181cm。顔はいいが、ポジション的には三枚目。
アレンとは別の部隊だったが同じ基地に配属されていて、同時期に辞めた。
ダーニング登場時のメイン装備はロングレンジライフル。本当は狙撃や砲撃よりも、大量に弾をばら撒くラン&ガンスタイルの方が好みなのだが、接近戦を仕掛けるアレンに合わせて後方からの支援に徹している実はいい人。本人の談によると「俺、なんでもこなせちゃうからさっ」とのこと。
初期設定では語尾が「〜っス」な完全に後輩キャラだったが、口調が足かせになりそうだったので変更された。アニメで見る分には違和感ないけど、いざ文字に起こしてみるとクドくて……
軽いノリで金髪イケメン、スナイパー(仮)の相方ポジションと、かなり危険なニオイの要素が揃ってしまっている。ここにCV:三木眞〇郎が入ったらロボットもの死亡フラグの数え役満が完成してしまうところだが、筆者はそこまで夢を見れるほど若くないので、ご安心ください。




