発信
らを見ていた。
「なんでも、4,5分なら空中戦も可能らしい」
整備長は続ける
「試作機といっても実働試験はするんだ、大切に扱ってくれよ。」
不意に艦内放送が流れ、艦長の声が響き渡る。
「パイロット諸君は至急ブリッジへ集合」
ブリッジへ向かうとそこには数人集まっていた。
艦長が口を開く。
「地上の我が領土へ所属不明機が侵入している、再三の警告も無視だ、諸君らにはこれを撃退してもらいたい。詳しい指示はシホ大尉、頼む」
「今回の敵の勢力は4機ほど、恐らくは敵に雇われた傭兵あたりだろう、この艦内から試作パンツァーを3機地上へ向けて射出する。その後警告射撃、撤退しない場合我が国の脅威とみなし排除する。」
「試作機ダリア一号機、二号機にはロスター少尉、ベン少尉」
「ハッ!」「了解!」
「試作機ヴァルドにはロブ中尉」
「へいへい」
ロブと呼ばれたパイロットはふてくされ気味に返事を返した。
「私は上官だぞ、言葉遣いに気をつけろ」
「ひよっこふたりの面倒はちゃ~んと面倒見ますよ、上官殿」
「あてにしているぞ、それでは各員自機に付け!」
それぞれ自機のコクピットに着く
モニターからロブ・コノリー声が響く
「お前ら、ポッドの降下くらいでびびるなよ。それと敵さんを舐めると死ぬ事になるぜ、油断するなよ」
艦内から地上へ向けてポッドが降下される―――
ブリッジではシホ大尉が不安気に口を開いた
「艦長…大丈夫ですよね?」
「敵の目的がただの威嚇ならば良いのだが…最近不穏な動きが多いこのまま引いてくれるとありがたいが…」