表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第二話

投稿に失敗して三回くらい同じ話を書きました。こまめに保存した方がいいと痛感しました。

「ここは…」


 俺は見慣れた道場にいた。確か異世界っぽい感じのとこにいた気がしたんだけどな…。なんで道場にいるんだ?


「気づいたか」

「誰だ?」


 見覚えのあるような顔の男がいた。クールな印象を受ける。背は高い。185cmくらいか。体つきは細いが引き締まってる感じだ。なんだろうな、この何とも言えない既視感は。


「会ったことあるか?」

「いや、ないと思うが…」


 男も同じように感じたらしく、不思議そうだ。


「まぁいい。構えろ」

「ん?」


 いつの間にか俺の手には稽古で使ってる竹刀があった。見ると、男の手にも竹刀が握られている。


「なんでだ?」

「ここはお前の心の中だからな、お前のイメージの中から戦いに使いそうなものを読み取っただけだ。準備はいいな」

「は?っつ!」


 いきなり斬りかかってきた。俺は慌てて剣筋を逸らして距離をとる。だが、男のほうも距離を詰めてきていた。


「なんなんだよ一体!?」

「……」


 男は何も言わない。代わりに首を突いてきやがった。躊躇いのない動きに対して、俺はしゃがんで躱す。しかし、その先には男の足があった。


「ぐっ!」


 蹴ってきやがった!咄嗟に腕を交差させて防ぐ。が、予想外の威力に耐えられず、俺は体ごと吹っ飛ばされた。腕がいかれそうだ。


「立て。まだ動けるだろう」

「くそっ」


 転がりながらも立ち上がって、今度は俺のほうから斬りかかる。

 竹刀を握ってはいるが、俺が使っているのは剣道ではなく、剣術の類だ。剣術は、剣道と違って攻撃禁止部位など存在しない。より実践的な武術のはずだ。

 それなのに当たらない。俺もそれなりに鍛えて素人とは言えない腕にはなっているはずだ。にもかかわらず、俺の攻撃はすべて余裕でいなされてしまっている。

 いったん距離をとる。勢いをつけて横なぎに斬りかかったのだが、


「なっ!」

「フン」


 ガードすらせずにそのまま素手で受けやがった。しかも全く意に介した様子もない。竹刀とはいえ武器だぜ?当たったらそれなりに痛いはずなのに何の反応もない。

 あまりのことに動きが止まってしまった。それを狙い澄ましたかのような掌打を胸にくらった。


「かはっ」


 やはり吹っ飛ばされる。普通の人間の威力じゃねぇだろ!


「この力が不思議か?」

「……」

「悪いが俺は人間じゃない。力の差など当然のこと」

「なっ!」

「そんなことはどうでもいい。『自己強化(セルフブースト)』」

「!!」


 男の姿が掻き消える。次の瞬間には俺の目の前に立っていた。さっきの掌打で10メートル以上離れていたにもかかわらずだ。


「くっ」


 竹刀を振るが、男は既に元の位置まで下がっている。


「この世界には魔法が存在する。これはその一つだ」

「は!?」

強化(ブースト)魔法という。次で最後にする。構えろ」


 最初と同じ言葉。今度は俺も構える。男の姿がまた消える。そして俺の目の前にいた。最初と同じ太刀筋で斬りかかってくる。これは見える。俺はまた剣筋を逸らそうと竹刀を当て


「は?」


 俺の竹刀は半ばほどで斬られていた。男の竹刀は俺の顔の目の前で寸止めされている。男の竹刀を見るとわずかな違和感。


「これは絶魔法。指定した存在や空間自体を消滅させる魔法だ。今は竹刀が纏うように指定した」

「絶…魔法…」


 俺の竹刀が斬れたのは、触れた部分が消されたからか。竹刀で竹刀を斬るとかどんだけだよ!


「先ほどの身体強化の魔法とこの絶魔法はお前にも使えるはずだ」

「へ?」


 さっきから驚いてばっかだが、これは一番驚いた。俺も使えるだと?


「どうやって使うかは自分で考えろ。俺の要件は以上だ」

「な、なんで俺に…?」

「絶魔法の使い手足りえる者は少ないのでな、久しぶりに見たので少々遊んだだけだ気にするな」

「遊んだって…おい」

「そろそろ現実に戻れ。あの熊ごときに手間取るな。また会おう」


 男の姿が薄くなる。いや俺が薄れてきてるのか。


「待ってくれ!あんたは一体誰なんだ?」

「いってなかったか?俺はゼクス。絶龍皇ゼクス=ローガンだ」


 その言葉を最後に俺の意識は現実に戻された。



 そしてあの角熊と対面する。

戦闘描写ってこれでいいんでしょうか…。4/3改稿しました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ