第四章 scene5 乾杯ドリンク開発
客間。
さっきまで真剣だった空気が――
一気に女子会キラキラモード に変わる。
テーブルに並ぶ果物。
蜂蜜。
紅茶。
ハーブ。
炭酸ジュース。
氷。
侍女たちも 「お嬢様のために……!」 と顔を輝かせながら見守る。
サーヤ
「じゃあ――乾杯のドリンクを作りましょう!
まずはベースから決めよう!」
侍女A
「べ、ベース……?」
サーヤ得意顔。
「飲み物はね、“主役”を決めると失敗しにくいの」
⸻
用意したのは、屋敷にあった
・白ぶどうのスパークリングジュース
・ 林檎のシードルジュース
・ノンアル白ワイン風ジュース
リリア
「それだけでお酒みたい……!」
サーヤ
「でしょ? だから――」
“大人っぽいジュースだけど
女の子が飲んだら可愛いまま笑える味”
を作ろっか。
⸻
サーヤ、真剣な顔でグラスに注ぐ。
白葡萄スパークリング
+ 少し濃いめの冷たい紅茶
+ 蜂蜜をほんの少し
侍女A「え、紅茶入れるんですか!?」
侍女B「贅沢すぎませんか!?」
侍女C「でも美味しそう……!」
サーヤ
「静かに。研究は真剣なんです」
(完全に楽しくなってる)
⸻
リリア、恐る恐る一口。
──ぱぁぁぁぁぁ
頬がほころぶ。
リリア
「……なにこれ……!」
サーヤ
「“特別な日に飲む、優しいシャンパン”だね」
侍女たち
「お嬢様かわいい……!!」
「顔が幸せの味してる!!」
⸻
◆次、第2実験!
サーヤ
「次は――“わくわく味”!」
林檎スパークリング
+ ミント
+ 蜂蜜
+ 少しだけレモン
リリア
「爽やか……!」
「笑ったら胸がすっきりする味!」
侍女B
「……これ、疲れた日に欲しいです」
侍女C
「飲み放題にしませんか?」
侍女A
「それは図々しい」
⸻
◆第3実験:
“お姫様になれる一杯”
白ぶどう
+ 桃果汁
+ フローラルな香りのハーブ(屋敷の庭から)
+ 氷をカラン、と
リリア、両手で大切そうに持つ。
「……魔法みたい」
⸻
侍女たちのテンション爆上がり。
「これは……お嬢様の“はじめての乾杯”ですね……」
「絶対泣いちゃうやつ」
「きらきらして……まるで本当の舞踏会……!」
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サーヤ
「カクテルには名前が必要ですよ!」
リリア
「なまえ……!」
サーヤ、指を折って考える。
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1杯目は優しい → 胸を包む → “はじまり”
《ファーストスマイル》最初の笑顔
2杯目 爽やか → 風 → 進む → “一歩”
《ブリーズステップ》風と一緒に踏み出す一歩
3杯目 魔法 → 特別 → 祝福
《プリンセス・ブロッサム》お姫様が咲く瞬間
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リリア、胸に手を当てて言う。
「3つ目!……私、これで乾杯したい……!」
侍女、全員即泣き。
「お嬢様ぁぁあ!!」
「絶対成功させましょう!!」
リリア
「サーヤさん、がんばろうね」
2人、指切り。




