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第九章 scene7 メロンクリームソーダ

レオンが、帳簿の横で腕を組んで唸っている。

「……メロンクリームソーダってさ」


サーヤ

「また始まった」


レオン

「緑だろ」

「炭酸だろ」

「冷たいだろ」


(いないけど幻の声:テッド)

「雑すぎだろ」



サーヤ

「まず、緑」


レオン

「葉っぱ?」


サーヤ

「飲み物に?」


レオン

「……だめか」

「じゃ、薬草? ハーブ?」


サーヤ

「香りが主張しそう」


少し考えて、ふと思い出す。


サーヤ

「そういえばさ」

「温泉街のお土産で、翡翠糖みたいなのなかった?」


レオン

「……あったな」

「砂糖煮詰めて、鉱石粉で色つけたやつ」


一拍。


レオン

「……それを溶かすか」


サーヤ

「採用早い」


レオン

「炭酸はあるな」

「問題は――」


視線が、サーヤに向く。


「アイスだ」


サーヤ

「上の、白いやつでしょ」

「濃厚で、ちょっと溶けて」

「甘いやつ」


レオン

「お前の担当だな」


サーヤ

「丸投げ!」


レオン

「……つまり完成イメージはこうだ!」


指を折る。


・翡翠糖シロップ(緑・甘い)

・炭酸

・アイス(サーヤ担当)


サーヤ

「……メロン入ってないね」


レオン

「でも本家もそうじゃね?」


サーヤ

「それがメロンソーダだよね」


一拍。


レオン

「……“なんとなく”だな」



その夜。


試作のグラスが、カウンターに並んだ。


緑の液体。

細かい泡。

上に、白いアイス。


サーヤは、一口飲んで――

少し間を置いて言った。


「……んん」

「懐かしい」


レオンは、少し遅れて頷く。


「理由は、わからないけどな」


サーヤが、にやっと笑う。


「最後の仕上げのチェリーは」

「レオン担当ね」


レオン

「……そこだけ急に責任重くないか?」



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