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第九章 プロローグ

《一週間ほど、お休みします》

風に揺れて、札がからん、と鳴る。


テッド

「……なぁ」


歩き出してから、少しして。声を落として言う。


「待て、俺たちさ」


クルス

「ん?」


テッド

「あの温泉街じゃ――普通に悪者じゃね?」


一拍。


クルス

「……あ」


サーヤは一歩前を歩きながら、振り返りもせずに言った。

「大丈夫だよ」


テッド

「何がだよ」


サーヤ

「あの派手なマント、ないでしょ?」


テッド・クルス

「……」


レオン

「……」


サーヤ、にこっと笑う。

「わからないって」


テッド

「いや、顔」


サーヤ

「雰囲気」


テッド

「声」


サーヤ

「気のせい」


クルス

「無理があるな」



温泉街の入口が見えてきた。


湯気。

石畳。

見慣れた看板。


サーヤが、少しだけ足を緩めた、そのとき。


「……あれ?」

聞き覚えのある声。

振り向くと、桶を抱えたルカが立っていた。


ルカ

「……サ、サーヤ?…サー…ぁ!?」


サーヤ

「あ?」


一瞬の沈黙。


ルカの視線が、ゆっくり横にずれる。

クルス。

テッド。


ルカ

「……」


目が、細くなる。

「……あのときの」


テッド

「え?」


ルカ

「芸人!!」


指さし。


テッド

「は?」


ルカ

「派手なマントの!!」


テッド

「今ないだろ!!」


ルカ

「声!!」


テッド

「声で!?」


サーヤ

「即バレじゃん……」


クルス

「想定より早かったな」


レオン

「一分ももたなかった」


ルカは、腕を組んでじっと二人を見る。

「……で?」


サーヤが、間に入る。

「えっと」


一拍。


「今は味方」


ルカ

「……は?」


テッド

「説明すると長い」


クルス

「とても長い」


レオン

「命がけだった」


ルカ

「…てか、2人じゃなかった?芸人…」


数秒考えてから、ため息。

「……サーヤが無事なら、いいや」


テッド

「軽っ」


ルカ

「でも」


にやっと笑う。


「サーヤ!無事だったんだね。会いたかった!!」



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