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目的

笑みを浮かべたシザーはカーフェ達を無視して飛び出そうとする。


「どこへ行く!?」


突然の行動にオーベムは声を上げる。


「そんなもん決まってんじゃねーか」


シザーは戦場の中心ですべてを薙ぎ払わんとする狂人の群れに目を向ける。


オーベム達はシザーの意図に気付き立ちはだかるがシザーが待ったをかける。


「俺を見逃したくねえ気持ちは分かる。俺もこのまま戦いてぇところだがお互いこんなところで手をこまねいてる余裕はねえんじゃねえのか?」


「何?」


「よく見てみろ。俺達の軍はモルモット共の手に掛かって崩壊寸前。方やお前らの軍はユーログラムの乱入により崩壊寸前。ほらっ、こんなことしてる場合じゃねえだろ」


「くっ」


言い返したいオーベムであったが、理に適った発言だけあり言い返せない。


オーベムはシザーを野放しにする危険と軍の崩壊の危険。

どちらを優先して防がないといけないのか究極の選択を強いられていた。


シザーは強い。

実験体の集団もは数が少ないが一人一人が異常な強さを兼ね備えている。

しかし、同じく実験成功となったシザーの前では手も足も出ないだろう。

シザーを野放しにしてしまえば、強みを活かせなくなる。


一方で連合軍も現在、騎士団に背後を突かれ蹂躙されつつある。

前方に意識を向けすぎているせいでここから立て直すのはもはや不可能だろう。

この状況を打開するにはオーベム自身が剣を奮って、士気を盛り返すしかない。


「くそっ」


一歩間違えば、すべてが終わる。

そんな状況にこぶしを強く握りしめるオーベム。

あっという間の主導権の奪取である。


「行きましょう」


鶴の一声のようにランバインの声がオーベムの耳に届く。


「ランバインさん」


「悔しいですが、今は軍の崩壊を防ぐときです。ここでシザーを討つことができたとしても、軍が全滅してしまえば我々は脱出できず御終いです。どうかご決断を」


「くっ・・・」


オーベムは更にこぶしを握り締めるが、ふっと力が抜ける。


「分かりました。右翼の軍は左翼より突破力が高い。おそらくユーログラムはあちらに居ます。私は騎士団を率いて右翼の軍の援護に向かいます。あなた方は左翼をお願いします」


「分かりました」


「左翼はおそらくカースが指揮を執っています。非常に狡猾な男です。お気を付けください」


「ありがとうございます」


「私は残ります。行ってください」


カーフェはシザーを見据えたまま言う。


「駄目です。あなたも来なさい」


「でも!」


「気持ちは理解している。けど、今は我慢なさい。あなただけでは勝てない」


「くっ」


「行きますよ」


「・・・・・・はい」


ランバインとカーフェは離脱して移動していく。

ほどなくして軍にわずかな変化が訪れる。


「今は見逃してやる。だが、必ずお前を討つ」


「その時はさしで相手してやるよ」


シザーも跳躍し、実験体の方角へ向かっていった。


それを確認してすぐさまオーベムも移動を開始した。

こうなってしまったらすでに陣も無意味だろう。

陣を解くように命令し騎士団と反乱軍とで別れ、両翼に向かうように命令を下す。

指示を受けた連合の動きは素晴らしいものだった。

陣を解くと同時に右翼左翼に目まぐるしく移動を開始しあっという間に両翼に軍が結集する形となる。


敵軍が入り乱れる戦場でこれだけスムーズに移動できたのには理由があった。

一つは陣の内側で実験体の猛攻を受けていた敵軍の戦意が大きく落ちていたことである。

そのおかげで軍の攻撃よりも陣内からの撤退を優先することとなり、少ない被害で移動を可能にしたのである。

もう一つは、オーベムの人望故である。

騎士団はもちろんの事、反乱軍も入り乱れた戦場で反発もなく指揮通りに動かすことができたのはオーベムの人望あってこそである。

彼というリーダーシップが反乱軍をも動かしたのである。






連合軍の背後を襲った騎士団。

右翼はユーログラム。

左翼はカースとその側近が担っている。

軍を半分に分け、それぞれが前線を押し込んでいた。


「そのまま敵軍の後列を全滅させよ!」


「「「「「おおおおおおおお!」」」」」


ユーログラムの指揮により高い士気を保つユーログラム軍。

ユーログラムは先頭に立ち誰よりも剣を振るっていた。


ふと、視線を変えるユーログラム。

そこには直感で戦闘を避けた巨大な人間に向かっていくシザーの姿が見える。

笑みを浮かべ楽しそうに暴れまわるシザーを視界に収め、舌打ちをするユーログラム。


視界の隅では、今だ状況を理解しきれていない騎士団の驚きの声が聞こえてくる。


「地下にこんな場所があったなんて・・・」


「ここは一体・・・」


「あれは騎士団の仲間ではないのか?」


それぞれが思い思いに口を開く。

この場所は騎士団ではユーログラムとカースしか知らない情報である。

騎士が困惑するのも仕方のない事だろう。


「目の前にいるのはこのオルグランを蹂躙しようと攻め込んできた敵である。誰が相手だろうと目を瞑るな。目に焼き付けろ。奴らは裏切り者だ。他国の刺客である!!」


ユーログラムの言葉に疑うことなく納得する騎士。


ユーログラムはそんな彼らを確認し、正面を向く。


「ん?」


先ほどまで一方的で統率が無くなっていた敵軍に動きが出てきたことに注目するユーログラム。

敵軍は同じように2手に分かれ始めていることに気づいた。


「た、隊長!あれは・・・」


部下のうろたえる声に反応し視線を向けると、こちらにかけてくるオーベムの姿が見える。


オーベムは大きな声で指示を飛ばしながらも、迅速に向かってくるのが見える。


ふっと、笑みを浮かべるユーログラム。

ユーログラムは大剣を抜き、衝突に備え始める。

しかし、他のものはそうはいかなかった。


「オーベム副隊長・・・なぜ副隊長がここに?」


「副隊長が裏切り者ってことなのか?」


「副隊長が敵ってことですか隊長!」


オーベムの出現により動揺が広がっていくユーログラム軍。


「落ち着け!お前たちの言う通りオーベム副隊長は我々を裏切った!我々の努力と信頼を踏みにじりオルグランに反旗を翻したのだ!」


「「「「「!?」」」」」


「奴らを許すな!我々の正義を裏切った彼らに目に物を見せろ!!」


「そうだ!奴らは俺たちが守ろうとしたオルグランに牙をむいたんだ!」


「ここで止めないと家族が危険な目に!」


「俺たちを裏切ったのか!許さねえ!!」


「行くぞお前たち!我々の正義を見せてやれ!!」


「「「「「おおおおおおおおお!!」」」」」


ギリギリのところで士気を取り戻したユーログラム軍はその勢いのままオーベム軍と激突したのである。






左翼カース軍。

こちらでも右翼同様に困惑の空気が漂っていたが、右翼ほどの動揺は広がっていなかった。

それはカースと言うやり手の指揮官と敵軍が騎士団ではなかったことが原因だろう。


しかし、動揺が全くなかったわけではない。


敵軍の中にランバイン、カーフェ達執事、メイドがいたからである。

執事もメイドも騎士団との交流は少ないが顔見知りぐらいの交流は一部あったため、多少の動揺はあった。

しかし、カースの言葉巧みな誘導により動揺はすぐになくなり士気を取り戻したのである。


「ヴェノンを前に。強力な矛で一気に終わらせる」


カースの指揮のもとカース軍の陣形が変わる。

突破力に長けたヴェノン軍が前線に出たことにより初めの突撃で終わらせる作戦に出る。


「それにしてもカース様。敵軍の動きが迅速ですね」


カースはメルセドに目を向ける。


「右翼がオーベムとぶつかっている」


その一言だけで状況を理解したようで表情を変える。


「それでは右翼は苦戦するでしょうね」


「かもしれないね。だからこそこちらで何とかしないとね」


「そのためにヴェノンを前に出したのですね」


「まあ、それだけじゃないけどね」


「と、いいますと?」


「まあ、今は見てなよ。すぐ分かるから」






ユーログラム軍とオーベム軍の衝突はすさまじいものであり互いに少なくないダメージを与えていた。


「全軍!私に続け!」


戦闘をかけるユーログラムを追うようにオーベム軍の中を突っ切っていくユーログラム軍の騎士。


ユーログラム軍の突撃は凄まじくオーベムがぶつけた騎士を跳ね退け、それでも止まらぬ勢いのまま敵軍を貫いていった。


「!!」


殺気に気づき、大剣を構えるユーログラム。

その瞬間、何もいなかったはずの場所に突如人影が現れ、ユーログラムが乗っていた馬が潰され、馬上から落とされる。


「・・・・・・」


「・・・・・・」


ユーログラムは体勢を立て直しながらも、笑みを浮かべる。


「団長!」


近くの騎士が声を上げるが聞こえていないかのように目の前の人物に集中している。


「オーベムか」


目の前に現れたオーベムは怒りをユーログラムに向ける。


「ユーログラム団長・・・」


オーベムは強く拳を握りしめる。


「まさか、こんなところで刃を交えることになるとはな・・・」


「やはりあなたはここのことを知っていたのですか?」


「・・・・・・」


「答えろユーログラム!」


「だとしたらなんだと言うのだ」


「何!?」


「答えたところでお前のやることは変わらない・・・そうだろオーベム」


「何故だ・・・何故騎士団長ともあろう人がこんな残酷なことを許容した!何故、見逃している!言い訳があるのなら言ってみろ!」


「全てはこの国のためだ」


「ふ、ふざけるなぁ!」


オーベムはその体を水に変えユーログラムに接近する。

ユーログラムは水となったオーベムの動きに注視する。

オーベムは死角にうまく入り込み実体を戻す。

そして今度は全身に炎を纏い、ユーログラムに剣を振るう。


「!!」


突如、ユーログラムを囲むように吹き荒れた突風により吹き飛ばされるオーベム。

炎となった身体ごと吹き飛ばそうとする威力に原型を保てなくなったオーベムは実体を戻すが、なおも吹き続けていた突風に捕まり、背中から地面に叩きつけられる。


「ぐっ!!」


「お前のスキル。一見、無敵のように思えるがそうではない。お前は少々スキルに過信しすぎだ」


「なんだと・・・」


口元の血を拭き取り、立ち上がるオーベム。


「それに私の忠誠は国王に捧げてある」


「なんだと?」


「私の判断はこの国を想ってのことだ」


「この国を想ってだと・・・この国の人間があんな姿になってそれでも国の為だとそう言いたいのかお前は!?」


オーベムは離れた場所で、苦しそうに怒号を上げながら暴れ続ける実験体を指差しながら叫ぶ。


「そうだ!」


ユーログラムとオーベムは刃を交える。


「国王の意思だとでも言うつもりか」


「・・・違う」


「なら・・・」


「これは私の意思だ!」


ユーログラムはオーベムをふき飛ばす。


「どう言うことだ?」


「これ以上、お前に話すことはない」


「なら、お前を倒してからゆっくり聞かせてもらう!」


「やってみろ!」


ユーログラムとオーベムの戦いは続く。






左翼を務めるカース軍。


ユーログラム軍と比べると少数ではあったが、カースの指揮によりそれを感じさせない突破力を見せていた。


カース率いる左翼に対抗する為、オーベムを左軍とするならば、右軍となる場所に入ったランバインとカーフェ。

しかし、右軍の構成は騎士団の様に訓練を積んだものではなく各々が独自に戦う反乱軍が中心であり、騎士団の様に戦いの訓練をしていたわけではない為、壁を作り衝突に備えると言うことが出来ず、突破を容易にされてしまっていた。

しかし、その特徴的な構成により壁は作れずとも側面からの攻撃は可能であり、それを踏まえてランバインは騎士団の騎馬を素通りさせ、側面から討つようにコントロールしていた。


「どうやらしてやられちゃったみたいだね」


「どう言うことですか?」


メルセドがカースに目を向ける。


「前を見てごらん。敵はいるけど軽すぎる。それに・・・」


カースは側面に目を向ける。


「側面からの攻撃の方が遥かに強いですね」


「それが作戦だね」


「!!」


(まさか、カース様が読み違えるなんて・・・。ここの指揮をとっているランバインがこれほどの知略を持っていたとは・・・)


「では、こちらも側面に厚みを作りましょう。私とヴェノンが側面に回り、敵の主力を落として参ります」


「いや、ちょっと冷静になろうか。まだこちらがピンチになったわけではない。少し状況を確認するから少し待って」


そう言うとカースはキョロキョロと首を動かし遠くに視線を向ける。


カースのスキル"千里眼"。


メルセドも分かっているようで静かに待つ。


整理が終わったのか大きく息を吐く。


「進路を変えるよ。状況が変わりそうだ」


「と、言いますと?」


「詳しく説明したいけど時間がない。そこの君。ヴェノンに南に進軍するように伝えて」


そばにいた伝令役にそう伝えると、伝令役は直様最前線まで馬を走らせる。


やがてヴェノンが進路を変えたことで側面を突こうと機会を窺っていた反乱軍の横腹を逆に突くことになった。


この状況に騎士団の面々はカースに対する称賛を口にする。


「流石です、カース様。しかし、これが目的ではないですよね?」


「流石はメルセド。私の側近なだけはあるね」


「ありがとうございます。私はカース様の側近。誰よりもあなた様の隣であなたの戦歴を見てきました。これくらい当然です」


「ふっ、そうだね。失礼なことを言った」


「いえ、それで今回の行動の目的は・・・」


その瞬間、騎士団の最後列で大きな破壊音が鳴り響く。


「ああ、遅かったか・・・」


メルセドが視線を向けるとそこには最後列に襲いかかる実験体の姿があった。


実験体は中央の陣内で闇ギルド陣営に対して攻撃を加えていたが、陣がなくなり叩き潰す標的が散って行ったことで行動範囲が戦場全てに広がって行ったのである。


さらに、シザーが現れたことにより、生存本能が働き狂乱状態となった実験体は全てを薙ぎ払う勢いで目の前のもの全てを標的としていった。


そのうちの数体がカース軍の最後列を攻撃したのである。

もちろん被害を受けたのはカース軍だけでは無い。

側面で攻撃の機会を窺っていた反乱軍も被害を受けていた。

カースの機転によりカース軍の被害は最後列だけとなったが、反乱軍は実に4分の1ほどが被害を受けていた。


「まさか、実験体がこちらまできていたとは、あの巨体なのに我々が気付かないとは・・・」


「これも実験の成果というやつなのだろうね。全く厄介極まりない」


「全くですね。しかし、これで状況は完全にこちらの優勢となりました。このまま残りの敵を一掃して被害が増える前に撤退すべきです」


メルセドの進言にカースは実験体に目を向ける。


実験の結果、身体は巨大となり、もはや人とは呼ばない醜悪な身体になっている者もいる。

そして、その実験体が繰り出す一撃はオーガやオークといった腕力に覚えがある魔物を彷彿とさせている。

それが理性を無くし、まるで死するその瞬間まで命を燃やし続けているように思える。

いくら訓練を積んだ騎士団といえどあのなものとまともに戦えば血を流すだろう。

それに彼らにはタイムリミットがあるように思える。

勝手に死ぬのなら、戦う必要もない。

おそらく、メルセドはこのように考えたのだろう。

カースも同じように考えた為、メルセドの進言を受け入れる。


「全軍一旦包囲を貫いたのち、反転して今度はこちらが敵の指揮官ランバインの首を取る。その旨をヴェノンに伝えてきて」


伝令役に伝えると、馬を走らせ、去っていく。


「さて、さっさと片付けようか」


包囲を抜けて反転したカース軍は今度は真横からランバインを狙うべく突撃を開始した。

しかしその瞬間、今度は最前列に変化が現れた。


急に進軍が止まり、戦闘が起きているようだ。


しまった。

側面からの攻撃という手段をとった反乱軍に対し、正面から止められるだけの力はないと考えていただけに油断してしまっていたカース。


カースはすぐさま千里眼を飛ばす。


「あれは・・・カーフェ?」


最前列でカース軍の突撃を、ヴェノンを止めたのはカーフェであった。






右軍に集まる反乱軍。

ランバインとカーフェは反乱軍の中に入ると、すぐに作戦を伝えた。

作戦は正面からぶつからず、側面から相手を攻撃して戦力を削ぐというものだ。

ユーログラム不在の左翼とは言え、突撃を止められるはずがない。

それをいち早く認識出来たランバインの観察眼であった。

絡め手ならこちらに分がある。

そう考えたランバインであったが、彼はここで大きな間違いを犯してしまった。

それは、カースのスキルを知らなかったことと、戦場の全体像を把握できていなかったことである。


ランバイン率いる反乱軍は向かってくるカース軍の側面を攻撃し始める。


始めこそうまく行っているように思えたが、どういうわけか、敵軍が大きく進路を変えたことに驚愕した。


先程までは完全に指揮官であるランバインに一直線に向かっていたが、今は完全に見当違いの方に進路を変えている。

ランバインはそれが理解出来なかった。

そばにいたカーフェも同様であった。

指揮官の経験がないカーフェも先程までは自分達に向けて突撃してきていることは分かっていた。

それが突然進路を変えたのだから、何が狙いなのか分からず騎士団の突撃方向に目を向けてしまっていた。


だからこそ、ランバインとカーフェは気付けなかった。

実験体がすぐそばまで来ていたことに。


大きな音と共に驚いて目を向けるランバインとカーフェ。

そこには暴れ回る実験体と被害を受ける両軍のメンバーであった。


「なに!?」


実験体の登場に驚愕するランバイン。

しかし、すぐに冷静さを取り戻したランバインは状況を整理する。


実験体は反乱軍と騎士団の両方を標的としている。

あれをコントロールすることは不可能。

騎士団は包囲を突破しようとしている。

包囲を突破することで実験体と反乱軍の挟撃を防ぐ為か?

騎士団の突破は止められるか?

いや、止められない。

なら、軍を分けて、騎士団と実験体の両方に対処するか?

いや、戦力が足りない。

ここは退くしかないのか?

だがどこに?

どうする?この状況を切り抜けられる策は・・・。


思考を巡らせていると視界の端で何かが動くのに気づく。

それはカーフェだった。


「カーフェ!」


「時間を稼ぐ!今のうちに作戦を!」


「くっ!ロック!グリフ!」


「カーフェの援護に向かいます」


「手の空いてるもんはついて来い!」


カーフェとロック、グリフ、そして、反乱軍の一部は即座に行動を始め、騎士団に向かって行った。

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