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R15恋愛小説【創作男女】

【創作男女】大学生彼氏彼女(※軽い性的表現あり)

作者: 涼しい秋風

大学の授業が終わり、彼女と学園内のテラスで待ち合わせ、僕の家へと向かう事になった。

「ご飯食べた?」

「ううん、まだなの。」

「家で食べる?手作り…は出来ないから…どうしようか、買う?」

「こういう時、私が作ってあげたら喜ぶんだろうけど、出前を頼む事しか頭になかったのよね。」

ふははっ、と僕が笑う。

「でも出前だと時間掛かるでしょ?買って帰ろうか。」

「うん、そうだね、そうしよう。」

僕も彼女も中食が大好きだ。喜んで美味しい物を食べよう。

僕たちは買い物を済ませ、手を繋いで歩き、家へ着き、いつもの定位置に座る。

僕は机とベッドの間に座布団を敷いて座る。彼女はその右横の座椅子へと座る。

今日の晩ご飯はピザだ。

「確実に太るわ。」

「運動しないとなー…面倒くせぇ…。」

「でも食べて運動する習慣をつけていた方が痩せる、っていう話もよく聞くよね」

「あーカロリー消費ねー…。」

他愛の無い話を進めながら僕はピザの箱を開ける。箱を開ける前からいい匂いがしていたが開けた途端、その良い匂いが部屋中に充満する。

「ああ、良い匂い。」

「カロリーとか気にしてられるか!幸せだったら零カロリーだ!」

「その理屈はおかしい。」

二人でふふふ、と笑う。美味しく食事をする、素晴らしい時間だ。

ピザはとても美味しく、二人で直ぐに平らげた。

「明日、一限あるんだけど流石に今から電車で帰るの億劫なの、泊まっても良いかしら?」

「最初からそのつもりだったよ。」

「助かるわ。」

「なんか…前に置いていった物とか保管してあるから、また使ったら?」

「そうする。」

そう言うと彼女は早速歯をみがき始めた。

ああ、僕も歯をみがくか。

寝る前、こんな時は夜のお誘いをするのがお決まりだろうが、僕はぐっと堪える。

彼女が一限に間に合わず単位を落とし、留年したらどうする?僕は責任を取れるのか?!変な真面目さを発動し僕は何事も無い様に振る舞う。

「今日は、しない。」

ふと彼女から言葉が発せられる。

「ふぇ!やっぱり!」

「あはははは!」

彼女が大笑いする。

「ふふふ、また今度ね。…でも、イチャイチャするんだったら良いよ。」

「いちゃ…いちゃ。」

「どうして繰り返したし。」

歯を磨き終え、用を足し、手をよく洗い、寝巻きへ着替え、消灯する。

僕らは二人、布団の上で温もりを感じ合う。

「ずっと一緒に居たいな…。」

「君が変なヒステリックを起こさなければ…。」

「なんかリアルな事言うなぁ。」

近づく頬、目と目が合う。互いのお腹が触れ合って、足を絡め合う。ぎゅっと背中を抱きしめる。相手も抱き返してくれる。

愛情と温もりを感じながら、僕たちは夢の中へと落ちていくのであった。

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