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第1話 灯と罪


「・・・嘘だ。」


 その叫びが、この戦場に力無く響き渡った。


 一体どうして・・・嘘だと言ってくれ。


 そう思っても、冷たくなった親友からの返事は無かった。


 向こうから銃声が聞こえてくる。


 ――敵兵が敵兵がまだいる。私は最後の力を振り絞り、敵に銃口を向けた。


「絶対に許さない。」


 その時の私は酷く冷静で・・・まるで嵐の前の静けさと言わんばかりの表情で、敵を見つめていた。


 正確に銃口を敵に向け、私は発砲した。


「バォォォン!」という無機質な音が、無慈悲にも敵を貫いた。


「ウァァァァ」 


 敵の叫び声が戦場に木霊し、敵は生命活動を停止した。

最後の1人の敵を倒した事で、戦場に戦場に静寂が訪れた。


 本当に私は、これで良かったのだろうか?もっと色々やり方があったかも知れない。

 

 彼はきっと叱る事だろう・・・次に会った時には、土下座でもして謝ろう。


「おぇっ」


 気づいたらいつの間にか、私は吐き気を催していた。


 人を殺したと言う罪悪感は相当な物だと言う事を改めて、私は自覚した。


 私自身の足から指先まで、全てが血に染まっているような感覚になった。


「気持ち悪い。」


 早く治療しないと・・・ボロボロの意識の中で私は、野外病院へと向かった。


 

 


  




  

 ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。

 

 出来れば毎日投稿を目指しているので、応援宜しくお願いします。


 もし宜しければ、星を付けて下さると有難いです。

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